名古屋鉄道グループの奥飛観光開発は2026年7月1日、岐阜県の中部山岳国立公園内で運営する「新穂高ロープウェイ」の温室効果ガス排出量を実質ゼロにするゼロカーボン運行を開始する。同県高山市の新電力会社「飛騨高山電力」を通じて、地元の小水力・木質バイオマス発電による電力供給を受ける。国立公園内でのロープウェイのゼロカーボン運行は、全国的にも先進的な試みだ。
ロープウェイ運行に加え、駅や飲食・物販店舗等の付帯施設を含む運営電力が、地域の自然エネルギー由来のグリーン電力に切り替わる。
高山市が環境省から選定された「脱炭素先行地域」に、奥飛観光開発と名古屋鉄道が共同提案者として参画した取り組みの一つ。名鉄グループ中期経営計画(2024~2026年度)で掲げた、カーボンニュートラル実現に向けた行動の一環にも位置付けられている。ゼロカーボン運行によるCO2削減量は、2025年度の実績値に基づき年間約575トンを見込む。
高山市では、発電事業者が住民と合意形成をしながら協働で小水力発電所を整備し、木質バイオマス発電の電力とともに供給する「飛騨高山モデル」を推進。今回のゼロカーボン運行は、同モデルにより生み出された地域循環型エネルギーを活用する。