デロイト トーマツ グループは、訪日外国人の価値観、情報収集、予約、購買、体験についての意識や行動を調査した「インバウンド消費者意識・購買行動調査」の結果を明らかにした。
この調査は、2026年4月にオンラインでアンケートを実施し、回答結果を分析したもの。対象者は、韓国・台湾・米国・タイ・シンガポール・オーストラリアに在住する、過去3年以内に訪日経験があり、訪日時の日本国内消費額が1人当たり10万円以上(移動・宿泊費除く)の20歳~79歳の男女4800人。
移動手段では公式サイトが中心的な役割
まず、購入したサービスの予約時期を見ると、日本国内の移動手段についてはタビマエ65.3%に対してタビナカ33.7%とタビマエ予約が中心となった。買物ツアー・同行サービス(アテンド)予約はタビマエ42.3%、タビナカ39.1%、また、体験予約はタビマエ44.4%、タビナカ38.5%となり、その差は小さくなった。
特に体験や買物関連では、タビマエですべてを確定させるのではなく、タビナカで得た情報や滞在中の状況変化に応じて行動計画を更新する傾向がうかがえた。
購入サービスの予約チャネルを見ると、予約対象やタイミングに応じてチャネルを使い分けている。日本国内の移動手段の予約は、公式サイトの利用者がタビマエ45%、タビナカ42%だった。また、30%がタビナカで交通事業者の現地窓口を利用していた。
報道資料より
買物ツアー、コンシェルジュの利用広がる
買物ツアー・同行サービスの予約では、現地接点の活用が広がっている。タビナカにはグローバル予約サイト(39%)の利用に加えて、宿泊先ホテルと百貨店のコンシェルジュがそれぞれ32%となった。
また、観光ツアー・同行サービス予約については、タビマエではグローバル予約サイトが45%で最多だった一方、タビナカでは日本の予約サイトが43%とグローバルサイト(39%)を上回った。
体験予約では、タビマエ・タビナカともにグローバルサイトの利用(35%・28%)を日本の予約サイトが上回り(39%・43%)、タビナカでより日本の予約サイトの利用が拡大する傾向がうかがえた。
報道資料より
必需品購入はコンビニがトップ
滞在中に利用した店舗を見ると、必需品購入ではコンビニエンスストア57%、スーパーマーケット48%、百貨店44%、ドラッグストア36%が上位を占めた。一方、お土産や特別な買い物では、商業施設49%、観光地の土産物店47%、バラエティショップ41%、空港免税店37%、商店街のお店36%、ファッション専門店34%、百貨店33%と、利用先が広く分散していた。
お土産や特別な買い物では、特にラグジュアリー業態や家電量販店での高額購入が見られるほか、スーパーやドラッグストアなどの日常業態においても一定の高額消費が発生していた。