アメリカン航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空は、最近の燃料価格の急騰が利益を圧迫していることから、計画していた運航スケジュールを縮小すると発表した。各社は2026年後半から、場合によっては2027年にかけて、収益性の低い路線を見直す。
アメリカン航空は、燃料価格の急騰だけで第4四半期のコストが約10億ドル(約1550億円)増加すると明らかにした。一方、ユナイテッド航空は、12月に予定していた一部の便を運休するとともに、2027年第1四半期以降もさらなる調整を行う可能性があると話した。
サウスウエスト航空は、燃料価格の高騰を理由に、2026年に計画していた供給能力の拡大幅をすでに約半分に縮小。燃料費が高止まりすれば、さらなる削減もあり得るとしている。
燃料価格が上昇するなか、過去1カ月でアメリカン航空とユナイテッド航空の株価は約14%および15%下落し、サウスウエスト航空は約11%値を下げた。
アメリカン航空、持続的に収益増を見込む
需要自体は3社とも底堅いと認識している。
アメリカン航空のロバート・アイソムCEOはモルガン・スタンレー主催の会議で、2026年第3四半期の売上高が前年同期比で16%~19%増加するという見通しについて「非常に手応えを感じている」と話し、持続的な収益増に自信を示した。
アイソム氏によると、好調な収益は国内・国際路線双方で見られ、プレミアムクラスとエコノミークラスを含め全クラスに及んでおり、「コスト増の相当部分を確実に回収できている」と話した。
同社のデボン・メイCFOは、第4四半期の燃料価格が、7月時点の想定水準から1ガロンあたり約1ドル(約155円)上昇していることから、第4四半期のコストは約10億ドル(約1550億円)増加する見通しだという。このコスト増に対応するため、同社は第4四半期後半も引き続き輸送力の調整を行う。
燃料価格高騰で輸送力を調整
ユナイテッド航空のマイケル・レスキネンCFOは、燃料費の高騰によって、12月に予定していた採算性の低い路線の一部を運休すると明らかにした。燃料価格が高止まりすれば、2027年第1四半期以降、さらに追加の調整を行う可能性があるという。
一方で、レスキネン氏は第4四半期の予約状況について「極めて好調」との認識を示した。プレミアムクラスの利用は堅調に推移し、法人需要は改善傾向にあり、エコノミークラスの需要も底堅さを維持しているという。
レスキネン氏は、タイムラグはあるものの、運賃への転嫁を通じて燃料費の高騰分を最終的に回収できるとの見通しを示している。
サウスウエスト航空のトム・ドクシーCFOは、今秋の収益が予想を上回るペースで推移しており、燃料費高騰の影響は相殺されるため、第3四半期の業績予想を維持できると明らかにした。
しかし、ドクシー氏は「燃料価格の高止まりが長引けば」、輸送力の削減は「自然な対応」になるとの考えを示した。
※ドル円換算は1ドル155円でトラベルボイス編集部が算出
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