世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)、日本旅行業協会(JATA)、ツーリズムEXPOジャパン (TEJ)は、旅行・観光分野での協力に関する覚書を締結した。2026年9月24日に開幕した「ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2026」の会場で署名・交換式を実施した。
今後、TEJやWTTC主催の国際イベントへの相互参加、世界・地域の観光動向に関する調査や市場情報の共有、イノベーションやDX、人材育成、会員間のネットワーク強化など、幅広い分野で連携する。政府や観光事業者、地域社会、国際観光機関とも協力し、持続可能で長期的、包括的な観光の成長につなげるものだ。
TEJ、「より国際競争力のあるイベント」へ
発表会見でJATAの原優二会長は、世界の民間観光セクターを代表するWTTCとの覚書について、「日本の民間セクターと海外の民間セクターが協力し、お互いの知識や知見を共有することで、持続可能で長期的・包括的な観光の促進を実現し、相互の会員にとっても利益となる」と期待感を示した。
TEJ実行委員会の山北栄二郎委員長は、今後のTEJについて「より国際競争力のあるイベントにしていきたい」考え。今回の覚書について「ツーリズムEXPOの国際的なプレゼンス向上に資するもの」と捉え、今後、海外で開催されるWTTC主催イベントにも日本から参加するなどの連携した活動によって「日本の国際観光におけるプレゼンス向上に寄与していきたい」と力を込めた。
さらに、今後のWTTCとの連携については、イベントだけでなくツーリズムのあり方をめぐる意見交換や情報交換にも広げる。
WTTC、日本を「重要なパートナー」と位置付け
WTTCのプレジデント兼CEO、グロリア・ゲバラ氏は、「この合意は単なる署名以上のもの」と話し、日本と世界の観光産業とのつながりを強化し、新たな連携やイノベーション、持続可能な成長につなげる考えを示した。
WTTCには世界の旅行・観光分野を代表する200以上の企業・団体が参加している。ゲバラ氏は日本を「世界を代表する旅行先のひとつであるだけでなく、世界の旅行・観光の未来をともにつくる重要なパートナー」と話し、今回の締結について「ゴールではなく、長期的なパートナーシップへの新しいスタート」と位置付けた。
なお、ゲバラ氏によると、今回の連携はWTTCが世界各地の組織とパートナーシップを結むなかでも、「日本側のリーダーシップと民間セクターとの協力という点で特にユニーク」なものだという。WTTC会員のなかで、日本の存在感を高めることにもつながるとの見方も示した。