GREEN×EXPO協会は、横浜市で2027年3月19日に開幕する「GREEN×EXPO 2027」(2027年国際園芸博覧会)のセミナーを開催した。ツーリズムEXPOジャパン(TEJ)2026の業界日である2026年9月24日、 旅行業界の関係者に向け、現在の進捗や最新情報を共有。参加者からも団体旅行の手配や商品造成に向けた質問が相次いだ。
同博覧会は博覧会国際事務局(BIE)認定の国際博覧会(万博)であり、最上位A1クラスの国際園芸博。同協会によると、万博の開催は1都3県では初めてで、BIE登録博(大阪・関西万博)の開催から2年のうちに同じ国でBIE認定の園芸博覧会が開催されるのは、史上初のことだという。
同協会の入場券課課長の山中謙治氏は、192日間の会期中に有料来場者1000万人の来場目標を掲げる一方で、現在は半年後の開幕に向けて「認知が十分に上がっていない段階」との認識も示した。「決して容易な目標ではない。政府や自治体、旅行業界が一丸となって取り組むことが不可欠」と話し、魅力的な旅行商品の造成やプロモーションを通じた機運醸成への協力を呼び掛けた。
展示施設の予約は「当日・1人1施設」、入場時間の平準化へ
運営や制度設計では、大阪・関西万博の経験もいかす方針だ。
例えば、ピーク時の最大来場者を1日10万人強、平均滞在時間を4〜5時間と見込むなか、山中氏は「午前中の需要集中をいかに平準化するかが鍵」と説明。午後や夕方、夜間入場を活用したツアー商品の積極的な造成を呼び掛けた。
また、施設の観覧予約については、一般来場者は事前予約を設けず、「来場当日に1人1施設」を予約できる仕組みを想定。現時点では、完全予約制の施設は「ほぼない」見通しで、予約不要を予定する出展もあるという。一方、暑熱対策も課題と認識。会場内に大阪・関西万博の「大屋根リング」のような大規模な日陰構造物がないことから、ミスト設置などの対策のほか、出展者に対して過度な待機列を作らない運営を要請している。
このほか、みなとみらいや関内など横浜市内および神奈川県全体での宿泊と組み合わせ、GREEN×EXPO 2027を1つのコンテンツとしたツアー造成に期待を示した。
入場ゲートは1カ所、移動支援のモビリティ準備も検討
アクセス面では、周辺4駅からのシャトルバスや団体バス駐車場(北・西側あわせて約630台分)を事前予約制とする。横浜駅や新横浜駅、羽田空港からのバスも、運行に向けた調整を進めているという。
会場の入場ゲートは1カ所に集約。団体バスの乗降場は設けず、駐車場での乗降車とする。北駐車場からゲートまで約200~700メートル、西駐車場からは約1~1.5キロメートルほど離れることや、約80ヘクタールの会場内はゲートから反対端まで徒歩で約30分、周遊距離は約3キロメートル弱となることから、高齢者らの移動をサポートするモビリティを導入する方向で準備を進めていると明かした。