昭文社「まっぷる」、書籍購入者にスマホ版を無料提供、「ダブル使い」を提案

家では本、外ではスマホに誘導

昭文社は2014年3月から、国内旅行ガイドブックのシリーズ『まっぷる』の読者サービスを刷新。同シリーズの国内エリア版の購入者に、自社が展開するスマートフォン専用アプリ「マップルリンク」から無料で電子版を利用できるようにした。同社によると、旅行ガイドブックでこうした試みは初めてのことだという。

昭文社は、今回の無料提供で「本と電子書籍のダブル使い」を提案。これは、旅行の計画時には大きな誌面の書籍を利用してじっくりと読み、旅先ではスマートフォンから電子版を見ながら観光をするという使い方。書籍で事前にチェックしておいたスポットは、電子版のふせん機能で簡単に探し出すことができるので、観光中に検索しなおす手間を省くことができる。また、登録した目的地の方向を指し示す機能を搭載し、街歩きをサポートする。

『まっぷる』は1冊あたり約400件という豊富な観光情報や、写真とイラスト、詳しい地図などのコンテンツ展開が「計画しやすいこと」で幅広い層から指示を獲得しているが、無料サービスによる「本と電子書籍のダブル使い」を提案することで課題だった「旅先での携帯性」を向上させる狙い。

電子版サービスは、2013年3月発売以降の『まっぷる』国内エリア版ほぼ全点で対応。アプリ「マップルリンク」のバージョンアップで追加される新機能として登場する。登録しておいた目的地への方向を指し示す機能も付けた。対応OSはAndroid OS 2.3、4.x (電子書籍機能対応はAndroid4.x 以上)で、iOSへは3月中旬に対応する予定だ。


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