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2013年5月の外客数は3割増、単月の過去3番目、東南アジア好調

日本政府観光局(JNTO)によると、2013年5月の訪日外客数(推計値)は前年比31.2%増の87万5000人となり、5月の過去最高となった。5月として80万人を超えるのは初めてで、単月としても過去3番目に多い外客数となった。JNTOでは航空座席の供給量拡大、円高の緩和に加え、継続的な訪日旅行プロモーションが功を奏し、訪日意欲が高まったとしている。

市場別では東南アジアが好調。タイが67.8%増の4万300人、シンガポールが24.5%増の1万6300人、マレーシアが17.8%増の1万5000人、インドネシアが39.3%増の9900人などとなっている。また、台湾が61.7%増の19万5700ン、香港が82.2%増の5万9200人、米国が13.5%増の7万4000人、ロシアが60.5%増の5100人で、以上の9市場は5月として過去最高を記録した。またインドが23.6%増の8400人で、単月の過去最高となった。

このほか、韓国が45.5%増の22万8700人となり、回復傾向にある。韓国に対してはFITの増加を狙い、旅行会社と航空会社、ホテル予約サイトなど20社以上の媒体で共同広告を展開。この施策に、仏誕節の3連休と訪韓日本人の減少による航空座席増加、韓国初の航空運賃プロモーションなどにより、需要が高まった。

中国については27.2%減の8万1600人と唯一マイナスとなり、依然として低迷。主に団体旅行を中心に減少している。ただし、運休していた一部の路線で運航再開を検討する向きがあり、この機にあわせたプロモーションを強化する予定だ。