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ブッキング・ドットコム、個人宅レンタルの宿泊施設は66%増、総宿泊者数10億人超など各種データを公開

オンライン宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」は2015年11月10日、同社の各種データを公開した。過去1年間の宿泊者数は全世界で2億8500万人を達成、創業以来の総宿泊者数が10億人に。世界で予約可能な宿泊施設数は、82万軒以上、最大2100万室で、そのうち約3割の660万室が通常のホテルとは異なる長期滞在型施設、アパートメント、ヴィラなどであるという。同社は、数値をもとに「世界一選択肢の多い人気の宿泊予約サイト」としてアピールしている。

今回のデータ公開では、ブッキング・ドットコムのサイト上で、「バケーションレンタル」で利用される宿泊施設が多くあることにポイントをおいている。バケーションレンタルとは、欧米では人気がある個人が所有する自宅や別荘を利用していない休暇中などに貸出し出すもの。ホテルでない形態の宿泊施設が数多く掲載されていることを強調している。

同社によると、ブッキング・ドットコム掲載の「バケーションレンタル」で利用される長期滞在型宿泊施設の軒数は前年比66%増、利用者数が2860万人を記録。その他タイプの船上ホテル、旅館、ベッド&ブレックファーストなどが前年比32%増、利用者数が1億3700万人に至ったという。

プライスライングループ(Priceline Group)  CEO 兼プレジデント、ブッキング・ドットコムCEO を兼務するダレン・ヒューストン氏は、「通常のホテルとは異なる、様々なタイプの宿泊施設を掲載し、ほかのどんなサイトよりもスムーズにそれらを予約できるプラットフォームを作ることで、旅行者が思いのままに世界を体験できるようにしたのです。世界中の旅行者に『多様な選択肢』と『どこにもないシンプルな予約体験』の両方を提供するという私たちの取り組みについて、今日このように発表できることを大変嬉しく思っています」とコメントしている。

ブッキング・ドットコムのサイト上には空室のリアルタイム表示や予約可能な客室のみが表示される。その利便性において、「事業者との煩雑な交渉ややりとりが発生するようなオンライン予約サイトのビジネスモデルとは一線を画している」とのスタンス。すべての客室予約が即時に確定される点をアピールしている。

なお、ブッキング・ドットコムを有するプライスライングループとともに世界2大OTAといわれる米エクスペディアは、2015年11月4日(米国時間)にバケーションレンタル「HomeAway」買収を発表している。