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ツーリズムEXPO2017の概要発表、BtoBとインバウンド強化で商談数や会場を大幅拡大、主催団体に日本政府観光局も

2017年9月に開催される「ツーリズムEXPOジャパン2017」の概要が、このほど発表された。開催期間は9月21日(木)から24日(日)の4日間。これまでは日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)による共催だったが、4回目を迎える今年から日本政府観光局(JNTO)も加わり、3団体による主催となる。

「過去3年間の開催でBtoCについては概ね完成形に近づいた。今年からはBtoBの商談機能を強化し、『展示会』から『展示商談会』への進化を目指したい」と実行委員長を務める田川博己JATA会長。来場者は昨年とほぼ同じ18万5000人を見込むが、商談参加者数、件数はともに大幅増を目指す。2016年のセラー・バイヤー数623に対し今年は約30%増の810、商談件数は2750件から約2.2倍の6100件を見込んでいる。

JATA 田川博己会長

これまでも行われている国内・アウトバウンド商談会に加え、JATAが推進するツアーオペレーター品質認証制度の登録旅行会社と日本海外ツアーオペレーター(OTOA)協会員がバイヤーとなり、国内自治体や国内サプライヤーと商談を行う「訪日ランドオペレーター商談会」が新設された。また、日本経済新聞との連携によりインバウンド向けソリューションに特化した「インバウンド・観光ビジネス総合展」も今年、初めて開催される。

今年はBtoC向けに「見つけよう。旅の『新しいカタチ』。」、BtoB向けには「創ろう。ツーリズムの『新しいカタチ』。」と2つのテーマを設定。会場は昨年と同じ東京ビッグサイト東展示棟だが、今まで使用していた1~6ホールに、2016年10月に増設された7・8ホールを加えて会場面積を拡大。東棟8ホールを全面貸切で開催する。

JNTO 松山良一理事長

開催会場の拡大に伴い、これまで市街空間を活用して実施されてきた開催初日の「JAPAN NIGHT」に代わるウェルカムレセプションを、ビッグサイト内の2ケ所で開催。約1000名の海外出展者を対象とするレセプションを会議棟レセプションホール、約1600名の国内・訪日出展者を対象とするレセプションを東8ホールで、9月21日(木)に開催する。

JNTOは、ツーリズムEXPOジャパンと同時開催で9月21日から23日にインバウンド商談会「VISIT JAPAN トラベル& MICEマート(VJTM) 2017」を東7ホールで開催する。今年は海外から34カ国約420社のバイヤーが参加し、国内のセラーは昨年の450社から約770社に増加。約1万件の商談を予定している。

日本観光振興協会 久保成人理事長

松山良一JNTO理事長は「我々も主催団体に加わったことに伴い、VJTMの参加者とツーリズムEXPOジャパン参加者の交流をより促進させたい」として、VJTMバイヤー向けのランチタイムに、ツーリズムEXPOジャパン国内出展者のPRタイムを設けることなどが予定されている。

2019年と2020年は、ツーリズムEXPOジャパンが地方で開催されることも明らかにされた。2019年は大阪国際見本市会場で、10月24日~27日の開催を予定している。2020年は夏に東京、秋に沖縄の開催を予定しており、日程と会場は未定。久保成人日本観光振興協会理事長は地方開催の主旨として「観光交流による成長を全国に波及させることが目標」と語った。

そのほか、今年の主な開催ポイントは以下の通り。

アンバサダーを務める2017 ミス日本ミス着物の高田紫帆さん

取材・記事 井上理江