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アマゾン音声応答スピーカー「アレクサ」で実用サービスが続々、話しかけてホテル探しや航空案内など、旅行系はJTB、じゃらん、ANAら

JTBは、アマゾンが提供する音声アシスタント機能「Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)」に対応する旅行関連サービスを開始する。自宅などに置いた専用スピーカー「Amazon Echo」に話しかけることで、ホテルの空室検索やレジャーチケット検索、観光情報などが入手できるもの。サービス開始は、スピーカーの出荷に合わせて順次おこなわれる。

サービスを利用するには、「スキル」と言われるアプリを導入する必要があり、今回提供開始となるのは「宿泊検索サービス(スキル名:JTB ホテル検索)」「レジャーチケット検索サービス(スキル名:JTB おでかけチケット)」「観光情報ニュースサービス(スキル名:るるぶニュース)」の3種類。スピーカーとのコミュニケーションは「アレクサ、JTBを開いて」という一声から開始。例えば「ホテル検索」では、以下のようなやりとりができる。

JTB特設ページより

複数企業が各種サービスを次々と発表

また、航空業界からは、全日空(ANA)や日本航空(JAL)もアレクサ対応のサービス開始を発表。ANAではスピーカーに「アレクサ、ANAを開いて」と話しかけることでスキルが起動。公式サイトの「運航状況のご案内」から得られる情報と同様に、出発・到着予定時刻や搭乗口といった発着関連の内容を提供する。あわせて、旅行が楽しくなる「トリビア機能」や機内アアウンスや離着陸時の音声などを集めた「サウンド機能」も提供する。

一方、日本航空(JAL)も国内線の運航情報を検索できる「JAL スキル」に加え、現役CAの声にのせてクイズ形式で旅行に役立つ情報やトリビアを届ける「ジャル子ちゃんスキル」を用意する。

そのほか、複数の旅行・観光関連企業でサービス対応開始を発表している。その中には、必要な情報を得ることができるサービスに加え、英会話を学習できるサービスなども介在しており、今後もバリエーションが増えてきそうだ。

提供予定のサービス/スキル内容などは以下のとおり(一部抜粋)。

アマゾンでは2017年11月8日、日本語対応の専用スピーカー「Amazon Echo」を1万1980円で発売すると発表。ほかにも「Echo Plus」(1万7980円)、「Echo Dot」(5900円)を発売開始する旨を発表している。

なお、海外では旅行・交通分野のみですでに約580種類(2017年9月時点)以上のアレクサ用スキルが開発されおり、例えばユナイテッド航空やエクスペディアが先駆けて提供した経緯がある。今後は日本語版スピーカーの出荷に合わせ、国内企業発のサービスが続々対応するとみられる。また、アマゾン以外にも、グーグルやマイクロソフト発の音声対応サービスが活発化する様相を呈している。