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JTBとKDDIら、本格的な遠隔旅行イベント開催、VR機器で人型ロボット通じて小笠原旅行を疑似体験

JTBとKDDIは、Telexistence社のテレイグジスタンス(遠隔存在)技術を活用して、東京から約1000キロ離れた小笠原諸島を舞台に「小笠原村の観光資源の遠隔体験イベント」を実施する。

小笠原諸島への玄関口である竹芝の会場と小笠原村父島をテレイグジスタンス技術で繋ぎ、竹芝にいながら同時刻の小笠原の魅力を体験できるようにしたもの。返還50周年を機に、世界自然遺産である小笠原諸島の魅力を、竹芝にいながら遠隔体験してもらうことで、小笠原旅行への意欲の喚起を目指す。

今回のイベントで体験できるのは、大村海岸のビーチ、海洋センター、JAの直売所、ウェザーステーション展望台の4つのうち、いずれかの訪問体験。参加者が頭や手にVR機器を装着し、高速通信で小笠原にいる人型ロボットをコントロールして視覚や聴覚、触覚を体験できる。ビーチでは白浜と青い海を感じたり、海洋センターではウミガメに触れて餌付けしたり、直売所では特産品のショッピング体験も可能だ。

KDDIによると、商用無線ネットワークを活用したテレイグジスタンス技術による一般向けの遠隔旅行体験は、世界で初めてだという。

なお、体験イベントは東京諸島観光連盟小笠原村観光局とTelexistence社、竹芝エリアマネジメントが、小笠原村への誘客を目的に企画したもの。東京観光財団の「平成30年度地域資源発掘型実証プログラム事業」の一環でもある。イベント参加者は、応募者の中から抽選で決定。詳細はイベント告知サイトへ。

遠隔旅行体験で利用するテクノロジー遠隔旅行体験の流れ