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エクスペディア・グループ決算、売上・利益とも2ケタ増を継続、一棟貸し民泊「ホームアウェイ」は売上規模が航空券の倍に ―2018年第3四半期

エクスペディア・グループがこのほど発表した2018年第3四半期(2018年7~9月)決算によると、同期の取扱予約高は前年同期比11%増の246億7600万米ドル(約2兆7143億円)、売上は同10%増の32億7600万米ドル(約3603億6000万円)となった。

支出項目では、営業マーケティングやテクノロジー関連などを含む経費が前年同期比8%増の26億1100万ドル(約2872億1000万円)。

同期の営業利益は同39%増の6億7200万ドル(約739億2000万円)。純利益は同49%増の5億2500万ドル(約577億5000万円)。税・利息・減価償却前の営業利益(Adjusted EBITDA)は同29%増の9億1200万米ドル(約1003億2000万円)。

エクスペディア・グループ内の主要事業では、一棟貸し民泊(バケーションレンタル)「ホームアウェイ(HomeAway)」が引き続き好調で、売上高は同35%増の4億1000万ドル(約 451億円)、営業利益(Adjusted EBITDA)は同66%増の2億900万ドル(約229億9000万円)。売上規模では航空券の倍となる事業に拡大している。

エクスペディア、ホテルズドットコムなど主力OTAの売上高は同9%増の25億2700万ドル(約2779億7000万ドル)、営業利益は同14%増の8億3700万ドル(約920億7000万円)。法人需要を扱うエジェンシアは、売上は同10%増の1億3900万ドル(約152億9000万円)だったが、営業利益はマイナスとなり同8%減の1900万ドル(約20億9000万円)だった。

ホテル比較検索サイト、トリバゴの売上高は同13%減の2億9500万ドル(約324億5000万円)。しかし収益性は改善し、営業利益は前四半期の赤字から3100万ドル(約34億1000万円)の黒字に転換した。

予約取扱高は、米国内が同13%増、海外は9%増。海外市場の比率は38%で、前年同期より1ポイント減少。売上に占める海外比率は同2ポイント減の45%だった。

エクスペディア・グループ全体での商品セグメント別の内訳では、宿泊関連の売上が前年同期比12%増の23億4700万ドル(約2581億7000万円)。取扱い宿泊数は同13%増、一泊当たり売上は同1%の微減。

航空券の売上は同11%増の2億900万ドル(約229億9000万円)。取扱いチケット数は同4%増、一件当たり売上が6%増。なお売上増の主な要因は、流通手数料の会計上の扱いによるものとしている。

※円換算は1ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出した。