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訪日旅行者のドライブ観光促進は地方誘客に有効、北海道開発局とナビタイムが観光動態の分析結果を発表

国土交通省北海道局と北海道開発局は、ナビタイムジャパンとともに実施した訪日外国人のドライブ観光に関し、観光動態分析の結果を発表した。

ナビタイムのスマホ用アプリ「Drive Hokkaido!」で外国人観光客に地方の観光情報を発信し、地方周遊を誘導するとともに、GPSを活用した移動経路を取得。そのデータを分析したもの。今回、初めて2018年1月~12月の通年で2504人分のデータを分析し、その結果、訪日客に対するドライブ観光の促進が誘導効果をもたらすことを確認できたという。

例えば、同アプリを使用した外国人ドライブ観光客の宿泊地は地方部が47.4%となり、他の移動手段を含む外国人旅行者が地方部に宿泊した割合26.4%より大きい。平均旅行日数でも、外国人ドライブ観光客は平均6.2日に対し、外国人旅行者全体の3.7日を大きく上回った。

また、地方での宿泊割合を来道回数別でみると、経験なし・1回では45.6%だが、2~5回は51.9%、6~9回では51.2%となり、リピーターの方が地方部を訪れる割合が高い。ただし、10回以上のハードリピーターは札幌市の割合が高く、地方部よりも道央圏(57.6%)の方が高くなった。

このほか、時期によって訪問する地方が異なり、季節に応じて外国人ドライブ観光客の目的地が変化している結果も。四半期別でみると、地方部の宿泊割合が最も高いのは4~6月期(48.8%)で、同時期はオホーツク圏や道南圏の割合が高い。1~3月期は倶知安町やニセコ町などの後志地域の割合が高く、7~9月期は美瑛・富良野を含む道央圏の割合が高くなった。

分析結果の詳細は北海道開発局ホームページへ。