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2020年10月の日本人宿泊者数が2割減まで回復、GoTo効果が鮮明、客室稼働率も改善も前年割れ続く -観光庁(速報)

観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2020年10月(第1次速報)の延べ宿泊者数は前年同月比33.6%減の3324万人泊となった。

このうち、日本人は同17.2%減の3296万人泊、外国人は同97.3%減の28万人泊。日本人に限ると、9月(第2次速報)の36.2%減から19ポイント改善しており、「GoToトラベルキャンペーン」の効果がうかがえる。

報道資料より10月の客室稼働率は全体で43.1%。9月の36.1%からは改善した。しかし、依然として各施設タイプとも前年を下回っており、シティホテルは同36.7ポイント減の43.9%、ビジネスホテルは同25.9ポイント減の51.4%、リゾートホテルは同12.9ポイント減の44.9%、旅館は同4.1ポイント減の35.4%にとどまった。

11月は感染者数が再び増加傾向にあり、大阪市と札幌市を目的地とする旅行が一時的にGoToトラベルの対象外になるなど、先行き不透明感が増していることから、宿泊者数、稼働率とも再度下降する恐れがある。

報道資料より9月の都道府県別客室稼働率を見ると、最も低かったのは、前月に続き東京都で同54ポイント減の25.2%。最も高かったのは山口県で同9.2ポイント増の62.4%。全都道府県で唯一前年を上回り、旅館(42.4%)、ビジネスホテル(76.4%)でも最も高い客室稼働率となった。