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国内の主要旅行47社の総取扱額66%減、10月はGoTo効果で前年6割まで改善、パックツアーの回復顕著に -2020年10月(速報)

観光庁が2020年12月18日発表した主要旅行業者47社・グループの旅行取扱状況(速報)によると、2020年10月の総取扱額は前年同月比65.7%減の1556億193万円だった。新型コロナウイルスの影響で海外旅行、外国人旅行は依然として壊滅状態だったが、政府の観光支援策「GoToトラベル」の効果で国内旅行は回復傾向がみられた。

国内旅行は38.7%減1512億5270万円で、9月の減少率62.8%減に比べ24.1ポイント回復。ただし、海外旅行は97.9%減の36億5428万円、外国人旅行は97.6%減の6億9495万円と低迷が続いている。

旅行商品ブランド(募集型企画旅行/パッケージツアー)については、国内旅行の取扱額が22.7%減の585億9918万円、取扱人数が21.2%減の185万9523人と、9月の減少幅(取扱額が62.4%減、取扱人数が61.5%減)に比べ大きく改善し、募集型企画旅行を利用した人が多いこともうかがえる。海外旅行、外国人旅行はともにゼロだった。

なお、旅行会社別にみると、最も取扱額が多かったのは、JTB9社で66%減の538億5226万円。日本旅行が63.7%減の157億653万円、阪急交通社3社が56.3%減の155億7639万円、KNT-CTホールディングス13社が66.6%減の154億6054万円、ジャルパックが30.2%減の105億3626万円で続いた。海外旅行の取り扱いが多いエイチ・アイ・エス(HIS)6社は89.1%減の42億2562万円にとどまった。