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スペイン、海外観光客の受け入れを再開、入国時にワクチン接種証明の提示を義務化、日本は免除

スペインは2021年6月7日(現地時間)、夏のバケーションシーズンに向けて大部分の国からワクチン接種済みの観光客の受け入れを再開した。EU域外からの観光客を受け入れるのは昨年の3月以来のこと。また、合わせてスペイン国内の港へのクルーズ船の寄港も解禁した。

スペインへの入国には、出発の少なくとも14日前にワクチン接種を完了していること、あるいは過去6ヶ月の間に新型コロナウイルスから回復していることが条件。入国時には、スペイン語、英語、ドイツ語、フランス語、あるいはスペイン語に翻訳されたワクチン接種証明書類の提示が必要になる。

現在、EUでは、「デジタル・グリーン証明書」の運用を7月1日から開始する準備を進めており、スペインもこのスキームへの参加を表明しているが、それまではEU内からの旅行者に対しても、他国と同様の書類が必要となる。

認められているワクチンは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンのほか、世界保健機関(WHO)が承認した中国のシノフォームとシノバックも含まれる。

今回の観光再開では、大部分の国からの入国を認めているが、依然として感染者が高止まりを見せているブラジル、インド、南アフリカからの旅行者の入国は認めていない。

スペイン政府は、今回の観光再開によって、7月から9月のバケーションシーズンに1450万人から1550万人の旅行者が訪れると推計。これは、昨年の倍の数だが、2019年比でまだ40%ほどの水準に留まる。

※以下は、2021年6月10日に追記

なお、現在、高リスク国に指定されていない日本からの訪問者については、一時的に渡航制限が免除されている。陰性証明書、ワクチン接種証明書、免疫証明書を提示する必要なく、スペインへの入国が可能。ただし、オンライン上からスペイン健康管理フォーム(FCS)への記入が必須となっており、渡航前にオンラインで記入、署名が必要となる。

現時点で、低感染危険国のリストに含まれている国は、日本、オーストラリア、イスラエル、  ニュージーランド、ルワンダ、シンガポール、韓国、タイ、英国、中国の10か国となっている。

スペイン健康管理フォーム(FCS)