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環境配慮の観光MaaSが栃木県・日光エリアで開始へ、デジタル限定フリーパスで、マイカーから鉄道への転換促進と渋滞緩和を

JTB、東武鉄道、栃木県らは、栃木県の日光地域で環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS」を2021年10月28日から順次開始する。日光地域の鉄道・バスをセットにしたデジタル限定フリーパスのほか、EV・PHVカーシェアリング、シェアサイクル、EVバス(低公害バス)などの環境に優しいモビリティや、歴史・文化施設の拝観・入場チケット、ネイチャーアクティビティなどの観光コンテンツを「NIKKO MaaS WEB サイト」からワンストップで検索・購入・利用できるサービス。スマホ1つでシームレスに日光・鬼怒川エリアの周遊観光を楽しめるようにする。

対象地域は日光世界遺産エリア、中禅寺・奥日光エリア、鬼怒川温泉エリア、湯西川温泉エリア。東武鉄道が全体統括、交通系デジタルフリーパス販売、JTBが「NIKKO MaaS」運用・構築、拝観・入場・体験商品管理、栃木県とJTBコミュニケーションデザインがEV・PHV充電器設置・運用、オリックス自動車とトヨタレンタリース栃木がEV・PHVカーシェア車両設置・運用をそれぞれ担当する。

デジタル限定フリーパスを利用してもらうことでマイカーから鉄道への来訪転換を促し、日光地域の渋滞緩和を目指す。さらに、一般販売前のEVの採用やRE100充電器の設置を推進することでCO2削減を図る国内初の環境配慮型・観光MaaSとして取り組むことで、環境に優しい観光地としてのブランド化を図る。

具体的には、旅行の目的や場所に合わせて選べる4種類のデジタルフリーパスを用意。最新のEV・PHVカーシェアを日光エリアに導入するほか、華厳の滝と赤沼の駐車場に急速充電器を設置。東武日光駅前や日光自然博物館など、地域内に設置されているシェアサイクルをシームレスに検索・利用できるよう連携する。