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国際観光デジタルの「革新的な観光大賞」、ヒューマノイドのバーテンダーからホテルの有機堆肥生産まで

スペインのセビリアで開催された国際イベント「ツーリズム・イノベーション・サミット2021(TIS2021)」で、年間を通じて様々な分野ですぐれた成果を残した企業や個人に贈られる「ツーリズム・イノベーション・アワード」の各賞が発表された。このイベントは、観光産業のデジタル&イノベーションにフォーカスを充てもの。

「ベスト・カスタマー・エクスペリエンス賞」には、「MSCクルーズ」が選ばれた。MSCスターシップクラブで、ヒューマノイドのバーテンダー「ロブ」を導入。最先端のロボット工学とデジタル技術を取り入れた没入型のエンターテイメントラウンジが高く評価された。


「AI及びデータ分析ベスト・イノベーション賞」は、世界的な位置情報分析会社の「ガルガス(Galgus)」。ユーザーがWi-Fiネットワークに接続しなくても、スマホなどWi-Fiデバイスを持っているだけで、位置情報を分析できる技術を開発した。

「ベスト・デジタル&イノベーション賞」は、障がい者向けの旅行体験を提供する「ビジュアルフィー(Vusualfy)」が選ばれた。同社は、聴覚障がい者の公共あるいは私的空間でのアクセシビリティを向上されるソリューションを開発した。

「ベスト・サステナブル・ツーリズム・プロジェクト賞」は「ガーデン・ホテルズ」。バレアレス諸島で有機農業を促進する目的で、ホテルから排出される有機廃棄物を堆肥に変えるプロジェクトを推進していることが評価された。

「ベスト・ニュー・ビジネスモデル賞」は、「クルーズ・サウジ」。サウジアラビアで初となるクルーズ会社として、同国の観光産業の発展に貢献していることが評価された。