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JR東日本、山手線31番目「バーチャル秋葉原駅」を開業、メタバース駅でNFT入場券の配布も視野

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、オリジナルのバーチャル空間「Virtual AKIBA World(バーチャルアキバワールド)」(VAW)を2022年3月25日にオープンする。

ジェイアール東日本企画、業務提携先のHIKKYとともに、秋葉原の駅と街をバーチャル上に再現。スマートフォン上で改札を通過したり電車に乗ったり、駅周辺を歩くなどさまざまな体験ができる。入場者同士でのコミュニケーションができる空間「オフ会ルーム」も機能として実装する。

HIKKYの技術「Vket Cloud(ブイケット・クラウド)」を活用し、スマートフォンからアプリのダウンロードなしで手軽にVAWにアクセス可能。駅や車両といったリアルの場から、バーチャル空間にQRコードなどを介してシームレスに遷移でき、リアルとバーチャルが融合したかのような感覚を得られるという。

開業時から目玉企画

VAW開業時には、日本を代表するヒーロー4作品によって構成された企画「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」とコラボレーションし、コラボ期間中はバーチャル秋葉原駅を「シン・秋葉原駅」と名付ける。バーチャル空間上にVAWオリジナルデザインのグラフィックと各キャラクターが登場し、来場者を出迎える。

3月25~31日にはJR秋葉原駅の1F改札内に「VAWゲートウェイ」を期間限定で設置し、QRコードブロックからVAWへアクセスできるようにする。リアルの駅空間で、XRの世界観を体験できるスペースも造成する。

将来的にリアルサービスとの連動も

今後はリアルとバーチャルを融合させたビジネスの創発拠点として、他企業とも連携する。第一弾として、NTTドコモとVAW内での連携を開始。日本中中央競馬会(JRA)、ビームスと連携した企画も実施する。

また、限定入場券をNFT(非代替性トークン)で配布するほか、 来訪者同士の交流の深度化やイベントの活性化を図る。 将来的にはバーチャル空間内での買い物体験や、購入した商品を駅で受け取れるなどリアルのサービスとの連動も目指す。