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米国、航空を含む交通機関でのマスク着用義務を撤廃、フロリダ州連邦裁判所の判断を受けて

米フロリダ州の連邦裁判所は、米疾病対策予防センター(CDC)が延長を決めた公共交通機関でのマスク着用義務について、違法だとする判断を示した。これにより、各交通機関は独自の判断でマスク着用を決めることが可能になる。

この判決を受けて、米運輸保安局(TSA)は同日中にマスク着用義務化の解除を発表。ヒューストン、ダラス、ロサンゼルスなどの主要空港では、直ちに義務化撤廃に踏み切った。

一方、CDCは、引き続き公共交通機関でのマスク着用を推奨していくとしている。

AP通信によると、米国最大の客室乗務員組合「客室乗務員協会」は、組合員の中でマスク着用について意見が別れていたため、最近まで着用義務について中立的な立場をとってきた。同組合のサラ・ネルソン氏は、航空会社が新しい手順を取り入れるまでには24時間から48時間かかるため、今後の対応については航空会社に確認する必要があるとしている。

今回の判断は、トランプ前大統領が任命したキャスリン・キンボール・ミゼル裁判官によって行われた。ミゼル氏は判断にあたって、「限定的な修正は全く修正にならない」と述べている。

ユナイテッド航空は「従業員はマスクを着用する必要がなくなるが、CDCの推奨に従って、マスクを着用することも選択肢のひとつになる」との声明を出した。デルタ航空やアラスカ航空も同様の発表をしている。