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アップル社、スマホで旅行の新体験、デジタル搭乗券で空港内の移動案内、過去の旅行先の記録も、今秋のiOSで

アップル社(Apple)は、今秋の新しいiOS26のリリースに合わせて、新機能の提供を始めるほか、より優れたインテリジェンスを様々なサービスに追加する。数多くの機能がアップデートされるが、ここでは、旅に関わる機能をピックアップして紹介する。

Appleウォレットの搭乗券で航空会社情報も

まず、Appleウォレットの搭乗券の体験が新しくなる。フライトの最新情報をリアルタイムで提供するライブアクティビティ(アプリを起動せずに情報が確かめられる機能)で、豊富な関連情報をユーザーに提供。ユーザーはフライトのライブアクティビティを共有することもできるため、友人や家族と旅の最新情報を共有することが可能になる。

また、搭乗券から地図にアクセスして、空港内の移動や現地のおすすめの場所の確認なども可能に。座席のアップグレードや空席待ちリストなど、航空会社のアプリで提供される主要なサービスを閲覧することもできるようになるという。

新しい搭乗券の体験は、まずはエア・カナダ、アメリカン航空、デルタ航空、ジェットブルー航空、ジェットスター航空、ルフトハンザグループ、カンタス航空、サウスウエスト航空、ユナイテッド航空、ヴァージン・オーストラリア航空で利用が可能。

Appleウォレットの新しい搭乗券(報道資料より)

米国ではAppleウォレットにデジタルID

米国では、パスポートを使ってAppleウォレットにデジタルIDを作成して追加することができるようになる。ただ、デジタルIDは、米国運輸保安局(TSA)のチェックポイント、アプリ内、年齢と本人確認が必要な対面での国内旅行で使用できるが、パスポートの代わりとして海外への渡航で利用することはできない。

Appleマップでは訪れた場所を自動保存

Appleマップでは、ユーザーのプライバシーを保護しながら、ユーザーがよく使う経路を確認し、過去に訪れた場所を記録できるようにする新しい機能を提供する。iPhoneでは、デバイス上のインテリジェンスを使って、自宅と勤務先など、ユーザーが頻繁に訪れる場所の間で使う経路を学習。マップウィジェットに通勤のプレビューが表示されるため、ユーザーは出発前に必要な情報を確認できるほか、大幅な遅延が発生した場合、ユーザーに警告し、代わりの経路を知らせる。

また、iPhoneは、レストランやショップなどユーザーが訪れて時間を過ごした場所をインテリジェントに検出し、マップにこれらの場所を自動的に保存。ユーザーは訪れた場所を検索して、簡単に家族や友人たちと共有することも可能となる。

新しいAppleマップ(報道資料より)