写真:dpa(ロイター通信)
イタリア・リヴィエラのリゾート地ポルトフィーノ市で、公序良俗に関する新しい条例が施行された。この条例では、裸足で街を歩くこと、水着で広場に座ること、公共の路上での飲酒などが禁止される。
スーツケース、ピクニック用品、ポータブルスピーカーなどを公共場所に持ち込み、長時間滞在する場合も、違反内容に応じて25ユーロから500ユーロ(約4300円から約8万6500円)の罰金が課せられる可能性があるという。
この条例の目的は、リゾート地における「住民と観光客の平和と快適性」を守ること。主に中心部の歴史地区と港湾地域に適用され、2025年9月30日まで有効。
ポルトフィーノ市は、2023年に人気の高い展望台への立ち寄りを禁止し、大きな話題となった。表向きの理由は安全対策だが、実際には自撮りを抑制する狙いがあったと多くの人は見ている。
イタリアでは、他の都市でも大量に押し寄せる観光客を抑制するために厳しい措置が取られている。ローマでは噴水での水浴びが禁止されている。また、ヴェネチアでは、橋の上やモニュメントの近くでの屋外飲食が禁止され、フィレンツェの一部の地域では、路上で飲食が規制される可能性があるという。
※ユーロ円換算は1ユーロ173円でトラベルボイス編集部が算出
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