
ナビタイムジャパンはこのほど、訪日外国人旅行者向けのナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の利用状況から、訪日外国人旅行者が訪れた桜の名所の分析結果をまとめた。地域別トップの1位は、関東が上野恩賜公園、近畿が清水寺といった名所が並んだ。また、富山県富山市の松川べりの桜並木、熊本県熊本市の水前寺成趣園など全国4カ所については周遊状況も分析した。2025年3月1日~5月31日。
各地域で1位となったのは、北海道/東北が弘前公園、関東が上野恩賜公園、北陸が兼六園、中部が中橋、近畿が清水寺、中国が平和記念公園、四国が栗林公園、九州/沖縄が勝山公園。全体的に、城などの歴史的建造物や庭園と桜の組み合わせや、都市部にある桜の名所となる公園が上位を占める傾向がみられた。
上野公園管理事務所によると、「(上野公園は)通訳ボランティアでの現地案内で、お花見ができる環境整備もおこなっており、実際に約4500名の外国人旅行者の方が桜の開花時期に通訳を利用した」という。香川観光協会によると、栗林公園は高松空港からのアクセスが良く台湾や韓国、中国などアジア各国との直行便が多いという点も、インバウンドの増加の要因とみられる。弘前市によると、弘前公園はハートに見える桜(通称:桜のハート)がクチコミで人気を集めている。
また、周遊状況の分析について、一例として富山県富山市の松川べりの桜並木の訪問者の動向を確認すると、同じく桜の名所である富山城址公園にも立ち寄っているほか、石川県金沢市の近江町市場、兼六園、飛騨高山の古い町並みなど、北陸・岐阜エリアの観光地を周遊していることがわかった。