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生成AIユーザーの8割が旅行での利用経験あり、生成AIは「良き相談相手」が15% ―JTB総合研究所

JTB総合研究所は、「生成AIの利用と旅行についての調査」をまとめた。その結果によると、生成AI利用者(週1回以上利用)の77.8%が、旅行に関連して生成AIを利用した経験があると回答した。特に、女性20代で89.3%、男性30代で85.7%と高い割合を示した。

また、旅行に際して、今後、生成AIを利用してみたいことは、「旅行の行程作成やルート提案」「交通手段の検索・予約」「旅行先のグルメ情報検索」が上位となったほか、「観光スポットの解説」や「混雑状況の予測」など、リアルタイムで役立つ情報提供への期待も高くなった。

一方、生成AIの利用全体のデメリットとしては「正確な情報でない場合がある」が、最も多く挙げられた。

報道資料より生成AIは「良き相談相手」が15%

生成AIの利用率は、全体で46.7%。性年代別にみると、最も利用率が高かったのは女性20代(61.4%)、次いで男性30代(57.0%)となり、若い年代ほど利用率が高い傾向が見られる。最も利用率が高かった女性20代は、利用頻度も高く、30.0%が「毎日、1回以上利用している」と回答した。

利用する場面では、「知りたいことが漠然としている・検索キーワードがわからない時(48.4%)」「仕事や学業などの質や効率を上げる(40.5%)」「自分ではできないことをやってもらう(画像や動画生成など)(40.0%)」が多くなった。

利用用途については、「検索の補助」や「文章の添削・校正」などの作業効率化、「業務のアイデア出し・壁打ち」などのスキルアップ、「画像生成・動画編集」や「翻訳」などのスキル補助、「健康管理」「旅行の計画・プラニング」「レシピ提案」などの日常の相談事が挙げられた。

また、生成AIの認識については、最も多かったのは、「高度な情報検索ツール(32.2%)」。「良き相談相手(15.0%)」「信頼できる友人(10.4%)」が続いた。