トラベルボイストラベルボイス | 観光産業ニュース 読者数 No.1

リヤド航空、正式就航前でもブランディング強化、10月から試験飛行を開始、会員プログラムでヒルトンとパートナー提携【外電】

サウジアラビアのリヤド航空は、まだ正式に運航を開始していない段階だが、ヒルトン・ホテルとの提携を発表した。これにより、ヒルトンは、リヤド航空のロイヤルティプログラム「Sfeer(スフィア)」で初のホテルパートナーとなる。

提携によって、Sfeerとヒルトン・オナーズの両方に登録するサウジアラビア国籍の会員は、30日間ヒルトン・オナーズ・ゴールド会員資格を取得することが可能になった。この会員資格は、世界中のヒルトンホテルで有効で、空室状況に応じて客室のアップグレードや追加ポイント獲得などの特典が受けられる。

ヒルトンは現在、サウジアラビア国内で21軒を運営。さらに、今後83軒のホテルを開業する予定だ。

Sfeerは標準的な航空会社のロイヤルティプログラムとライフスタイルメンバーシップを組み合わせたものとして提供されている。特徴は、会員がポイントや選択した特典を友人や家族と共有できること、ポイントの有効期限がないことだ。

「ファウンダーズ」と呼ばれる早期参加メンバーは、今後のフライトを優先的に予約することが可能。正式な商業運航開始前のイベントへの招待も受けられる。

10月から試験飛行を開始

リヤド航空は、まだ、一般向けに販売を開始していないが、オマーン航空から調達したボーイング787-9型機を使用して、10月26日から毎日リヤド/ロンドン・ヒースロー空港を試験運航している。乗客は航空会社の職員、その他の従業員、招待客のみの利用に限られている。

次の試験目的地としてドバイが予定されており、さらに路線の追加も計画されている。リヤド航空は、2030年までに世界100以上の目的地への就航を目指している。

リヤド航空の急速なブランド構築は、パートナーシップやロイヤルティにとどまらない。今年のパリ航空ショーでは、エアバスA350-1000型機を最大50機(確定25機、オプション25機)発注。ボーイングへの発注済み機材と合わせると、現在、発注済機材数は最大182機となる。商業運航は、3機種の機材で行う予定だ。

また、リヤド航空は、リヤドのキング・ハーリド国際空港に初のプレミアムラウンジ「ハファワ・ラウンジ」をオープンした。約2000平方メートルのこのラウンジには、クワイエットゾーン、ファミリールーム、ダイニングエリア、近代的でテクノロジーを駆使したデジタル設備が整えられている。

※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(Skift)」 から届いた英文記事を、同社との正式提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事: Riyadh Air Onboards Hilton as First Hotel Partner for Loyalty Program

著者:Peden Doma Bhutia氏