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JTB、NFT活用「推し活 × 地域活性化プラットフォーム」を開発、イベント期間に「寄り道」を促す仕掛けで周遊促進

JTBは、NTTテクノクロス、ビットトレードとの共創で、ブロックチェーン技術を活用した「推し活×地域活性化プラットフォーム」を開発した。

2025年9月には、「AKB48 20th Year Live Tour 2025 ~PARTYが始まるよ~」広島公演に合わせて、「AKB48×広島寄り道イベント」としてAKB48のファンを対象に実証実験を実施した。AKB48のファンが「ファンNFT」を事前に取得し、イベント期間中に広島の対象ショップを訪れ、コンテンツ取得用QRコードをスマートフォンなどの端末で読み込むことで、限定デジタルコンテンツを獲得できるというものだ。

このプラットフォームでは、プロダクションと地域ショップとのコラボレーションを実現するために、ファンが所有するNFTの組合せにより様々なコンテンツへのアクセスを制御するNTTテクノクロスの独自技術を活用した。

実証後、参加したファンを対象としたアンケートでは、94%が「次回も参加したい」と回答。「新しい取り組みで面白かった」「観光の参考になった」「これまで知らなかった情報に触れることができた」といった声が寄せられたという。

一方、参加ショップでは、イベントを通じた新規来店や新しい客層との接点などで効果があった。

また、地域活性化に関する評価としては、参加者の96%が「広島の魅力に触れることができた」と回答。イベント期間中、参加者は平均3店舗を回遊し、93%が店舗で買い物をした。

JTBは今後、NTTテクノクロス、ビットトレードとともに、技術のブラッシュアップを進めるとともに、本格運用に向けた体制づくりを検討していく。