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スペイン政府、民泊エアビーに高額罰金6400万ユーロ(116億円)、無許可の民泊など短期宿泊賃貸のサイト掲載で

写真:ロイター通信

スペイン消費者省は2025年12月15日、無許可の観光客向け貸し出し物件を仲介サイトに掲載したとして、エアビーアンドビー(Airbnb)に6400万ユーロ(約116億円)の罰金を科したと発表した。スペイン政府は、住宅価格の高騰を招いているとして、民泊を含む短期宿泊賃貸(STR/short term rental)の取り締まりを強化しているところだ。

同省の声明によると、Airbnbに課された罰金は、同社が無許可物件から得た利益の6倍に相当するという。消費者権利侵害に対して、同省が科した罰金としては史上2番目の高額になる。

Airbnbは、スペイン政府に対して訴えを起こす方針。同社は、スペインのSTRに関する規則が7月に変更されたのち、スペイン住宅省と協力し、新たな登録制度の施行に取り組んでいると説明している。7月には、同省が規則違反と指摘した6万5000件の物件情報を削除していた。

スペイン住宅省は、Airbnbへの罰金は住宅危機対策を支援することを目的とするものと説明している。

※ユーロ円換算は1ユーロ182円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。