北海道札幌市とNearMe(ニアミー)社は、1台のタクシーを目的地の近い複数人で共有する「シェア乗り」を活用した、タクシーの実証運行を開始した。札幌市が推進する「都市型スノーリゾート」の交通課題解決に向けた官民連携事業だ。
札幌市は、市内スキー場の来場者数を2024年度実績の102万人から2030年度までに116万人に増加させる目標を掲げている。一方で、バス事業者の人手不足による減便や廃止、配車アプリの利用が難しいエリアの存在、夜間のタクシー不足など、スキー場へのアクセスが大きな課題となっている。今回の実証運行では、独自のAIを活用したシェア乗りを通じて、これらの課題解決を図る。
実証運行の期間は今シーズンのスキー場営業終了まで。連携するスキー場は、札幌国際スキー場、サッポロテイネスキー場、さっぽろばんけいスキー場、札幌藻岩山スキー場、滝野スノーワールド、フッズスノーエリアの6カ所。
利用者はニアミーのアプリを通じて申し込み、独自のAIが最適なルートを自動で算出する。料金は走行予定ルートの距離とシェア乗りの有無に応じて事前に確定。他者との相乗りが成立することで、通常のタクシー料金より割安に利用できる仕組みとなっている。
ニアミーは、独自のAIを活用し、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービス。空港送迎の「エアポートシャトル」を中心に、観光の二次交通や地方の移動課題解消に向けた実証事業を全国で展開している。