釘を使わずに木を幾何学的な文様に組み上げる伝統技術「組子(くみこ)」の魅力を発信する体験型施設「組子座」が、2026年4月15日、富山駅前に本格オープンした。組子細工の技術を用いて欄間や建具を製作する地元企業のタニハタ社が開設。国内外から高まる伝統工芸への関心やワークショップの需要に応え、駅至近で本物の技術を体感できる拠点にする。
駅至近のCiCビル1階に、プレオープンを経て開設した。施設内では、立山連峰や称名滝、おわら風の盆といった富山の自然と文化を表現した大型の組子作品を展示している。来場者が実際に組子を組み立てるワークショップを常設し、職人も店内に常駐して技術を伝える。
また、富山市の作家によるガラス工芸や和紙と組子のコラボレーション作品の展示・販売や、富山産のクロモジ茶の提供もおこなう。
環境面や地域の1次産業振興にも配慮。実のならなくなった果樹や能登半島地震の被災家屋から回収した木材を作品として再生し、国産材の有効活用と持続可能なものづくりを推進する。
英語対応を強化することでインバウンド需要も取り込み、富山から世界へ、日本の伝統技術と精神性を発信する新たな文化拠点を目指す。