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観光庁、能登半島地震からの観光再生支援で報告書を公開、コンテンツ造成や計画策定支援など

観光庁は、2024年度補正予算で支援した「能登半島地震からの復興に向けた観光再生支援事業」の実施報告書を公表した。同事業では、施設の復旧や事業継続への措置に加え、専門家派遣による観光地一体となった復旧・復興計画の策定を支援。さらに、地域の魅力向上に向けた取り組みや、復旧後の誘客促進を図るための観光コンテンツ造成などを幅広く支援した。

採択された17事業の事例として、和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会による「和倉温泉観光地域づくりガイドライン」策定に向けたリサーチや、東京での「第2回和倉温泉創造的復興シンポジウム」の開催などが挙げられた。

また、宿泊施設の収益力向上に向けては、各施設のフェーズに合わせた適切な計画策定を支援。このほか、食を通じた里山里海体験による「石川型スローツーリズム」や、出張輪島朝市、飲食店の賑わい復旧といった「食」への支援などがあった。

さらに、地域固有の文化や資源を活かした新たな観光価値の創出も進められている。例えば、珠洲市の瓦バンクは、能登の原風景である「黒瓦」と「里海」をテーマに、瓦アートやオブジェなどのコンテンツを繋げた新たな観光ルートやツアーの造成に取り組んだ。また、能登町の能登みらい創造ネットワークは、「星空ナイトマーケット」や復興ドローンショーを開催し、奥能登ならではの美しい星空を活かしたナイトタイムエコノミーの創出を図っている。

このほか、TAYA-SHIKKITENによるトレーラーハウスを活用した「輪島塗」の新たな顧客体験の提供や、富山県氷見市の「JR氷見線」を核とした誘客コンテンツのモデルコース開発など、地域の伝統産業や交通資源を再評価し、復興と観光再生を両立させる多様な取り組みが各地で展開された。