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航空業界の手荷物トラブル、年間コストは約1兆円、「紛失」は1個10万円超 ―SITA調査

航空業界にITソリューションを提供するSITAは、乗客の手荷物の紛失や破損によって航空会社が被る損失についてのレポートを発表した。それによると、2025年に手荷物の取り扱いミスによって発生したコストは1個あたり平均260ドル(約4万2000円)。その総額は63億ドル(約1兆円)にのぼった。これは航空業界の利益全体の15%に相当する。

手荷物の取り扱いミスによる総コストは、コロナ禍前の2019年は36億ドル(約5830億円)だった。しかし、コロナ禍後、その費用は増大し、2024年には79億ドル(約1.3兆円)にまで達した。

また、手荷物トラブルの大部分を占める「遅延」の場合、そのコストの約70%は回収、再配送などの運航・運行上の費用が占める。一方、「紛失」場合、補償費用が大きくなることから、そのコストは遅延の2.6倍の635ドル(約10万3000円)に跳ね上がる。

そのうえで、SITAは、航空会社、空港、地上サービス提供者間のデータ共有を改善することで、あらゆる手荷物の位置を常に把握できるようになり、問題の予防や解決をより迅速に行えるようになると指摘。一例として、アップルの「AirTag」や「探す」アプリの「持ち物の位置情報を共有(Share Item Location)」機能と、SITAの手荷物追跡システム「WorldTracer」の連携を挙げている。

※ドル円換算は1ドル160円でトラベルボイス編集部が算出