サッカーJ2のカターレ富山は、ジャパンチケットホールディングスおよび広告代理店COMETCOMETと協業し、カターレ富山公式グルメ・観光ガイド「とやまるチケット」の販売を2026年10月から開始する。
カターレ富山が発信の主体となり、ジャパンチケットのシステムを活用し、富山県内の飲食店・観光・体験を集めたデジタルマップ「カターレ富山公式富山周遊情報マップ」を構築する。利用者はマップ上でプランを探し、スマートフォンから事前決済で予約。当日は店舗で二次元コード(eチケット)を提示するだけで利用できる。アプリではなくブラウザ上で完結できるようにした。
発表の記者会見でカターレ富山の左伴繁雄社長は、「富山を訪れるアウェイサポーターを中心に体系的に飲食・観光情報を提供することで、カターレ富山を通じて経済効果を県内にもたらし、地域創生に貢献していく」と説明した。
カターレ富山のホームゲームの入場者は、2026年(J2・J3百年構想リーグ)シーズンで1試合平均約5500人、そのうちアウェイサポーターは約900人。カターレ富山は2026年8月にスタートした2026/2027年シーズンでのJ1昇格を目指しており、それが実現すると、Jリーグの平均で入場者は1試合平均約2万1000人、アウェイサポーターは1500人~2000人に増加することが見込まれることから、左伴氏は「J1昇格は、アウェイサポーターがサッカー観戦者から『富山県のファン』になってもらうチャンス」と位置付けた。
(左から)ジャパンチケットホールディングスの田中氏、カターレ富山の左伴氏、COMETCOMET社長の佐野壮文氏
収益の一部はチームの強化費に、全国展開も視野に
「とやまるチケット」では、カターレ富山が地域をつなぐハブとなり、地域の飲食店や観光施設の売上増加に貢献するとともに、チケット収益の一部をチームの強化費に還元することで、地域とチームに好循環を創出していく。左伴氏は「試合観戦者、事業者、カターレ富山にとって『三方よし』の仕組みにしていく」と意欲を示した。
また、他県からのアウェイサポーターだけでなく、富山県内のホームサポーターの利用も見込む。
具体的には、富山のおすすめグルメや観光体験などを集約した周辺情報マップを構築し、掲載店・施設で利用者向けの特別プランを用意する。チケットには、飲食や観光施設だけでなく、課題となっているホームスタジアムである「富山県総合運動公園陸上競技場」周辺の駐車場チケットを組み合わせた商品やスタジアム見学ツアー、選手との交流などのスペシャルチケットの販売も視野に入れる。
ジャパンチケットホールディングスによると、サービス開始時点で50店舗・施設をマップ上に掲載し、初年度で100店舗・施設程度まで増やしていく計画だ。
ジャパンチケットホールディングス社長の田中宏彰氏は「スポーツと地域が一緒に成長していく持続可能なビジネスモデルをつくっていき、これを成功させることで、『カターレ富山モデル』として全国展開につなげていきたい」と今後を見据えた。