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西武・プリンス、新たなリゾートブランドを創設、ヴィラに特化、第1弾は軽井沢で2027年7月開業、総額約290億円の大規模改修

西武・プリンスホテルズワールドワイドは、新ブランド「VILLA PRINCE(ヴィラプリンス)」の創設を発表した。ヴィラタイプの宿泊施設に特化し、国内外のラグジュアリー層やファミリー層へのアプローチを強化する。第1号ホテルとして、軽井沢プリンスホテルのイーストおよびウエストコテージを大規模リニューアルし、「ヴィラプリンス軽井沢」を展開。その第一弾となる「ヴィラプリンス軽井沢 東の杜」を2027年7月30日に開業する。

軽井沢のプロジェクトでは、エリア全体の滞在価値を再構築し、宿泊者の多様なニーズに応えるリゾートへの進化を目指す。新ブランドの創設と第1号ホテルの展開を通じ、「西武グループ長期戦略2035」で掲げるホテル事業の成長を加速させる。

ヴィラに特化し、ラグジュアリー領域を強化

新ブランドのコンセプトは、「自然の中で、自分たちらしく過ごす自由と、プリンスならではの安心・上質を両立するヴィラブランド」。滞在そのものが旅の目的となるような、上質で特別なリゾート体験を提供する。

創設の背景には、富裕層市場の拡大と、体験価値を重視する消費行動への変化がある。同社は、ラグジュアリー層が求めるものが、施設の高級感やサービス品質に加え、その土地ならではの体験、自然との調和、ウェルネス、家族とのプライベートな時間へと多様化していると説明。インバウンドを中心に長期滞在志向が高まるなか、リビングやダイニングを備え、自由度の高い滞在ができる宿泊施設へのニーズも拡大していると捉える。

こうした需要に対し、独立性とプライバシー性に優れたヴィラを展開する。リゾート運営のノウハウや、コテージ・ヴィラを含む多様な宿泊施設の運営実績を生かし、国内外の広大な敷地を持つリゾートを中心に展開する方針だ。ブランドの拡充によって多様な出店ニーズにも対応し、ホテルオペレーターとしての競争力向上につなげる。

ブランド構築は、デザイナーの原研哉氏が担当した。名称やロゴだけでなく、ブランドコンセプトや体験価値を含め、一貫した世界観を構築。ロゴには森をイメージさせる深緑と、木の板を組んだような親しみやすい字体を採用した。

軽井沢のコテージを再編、4つのエリアで異なる滞在を提供

第1号の「ヴィラプリンス軽井沢」は、2025年6月に発表したコテージのヴィラ化によって誕生する。大規模リニューアルの総事業費は約290億円。既存施設を含めて4つのエリアを構成し、愛犬との旅行、長期滞在、多世代旅行など、異なるニーズに対応する。

第一弾の「東の杜」は、愛犬家やスキーヤー、海外のラグジュアリー層を主な対象とする。開業に合わせ、既存の「ザ・プリンス ヴィラ軽井沢」全20棟を「ヴィラプリンス軽井沢 中の径」に名称変更。別荘とホテルサービスを融合した、国内外のラグジュアリー層の長期滞在拠点として位置付ける。

ウエストエリアでは、2028年春以降、「ヴィラプリンス軽井沢 西の峯」と「ヴィラプリンス軽井沢 天の庭」を順次開業する予定。「西の峯」には最大8人が宿泊できるヴィラを設け、海外のラグジュアリー層や2世代・3世代のファミリーに対応する。「天の庭」には最大259平方メートルの専属バトラーサービス付きヴィラを設け、個々の要望に応じた滞在体験を提供する。

設計・デザインは建築家の坂茂氏が担当。既存樹木を残し、地形を生かした配棟計画とするほか、既存コテージの活用によって環境負荷の軽減を図る。

「東の杜」は全41棟に温泉、愛犬との滞在やスキーに対応

「東の杜」では、増改築と新築によって全41棟を整備する。全棟に坪庭を望むかけ流し温泉と暖炉を備え、客室でのチェックインを基本とする。一部エリアでは自家用車でヴィラへ直接乗り入れられるようにする。

客室は3タイプ。「ドッグヴィラ」22棟は、プライベートドッグランと足洗い場を備え、最大4~8人が宿泊できる。「フォレストヴィラ」9棟にはプライベートガーデンを設ける。「スノーヴィラ」10棟はスキーイン・スキーアウトに対応し、このうち7棟にはサウナとブロアバスも備える。

共用施設として、レセプション棟とアクティビティ棟からなる「杜のテラス」を新設する。レセプション棟には愛犬同伴で利用できるレストラン「二樹(にじゅ)」や宿泊者専用ラウンジ、屋内ドッグラン、ドッグケアハウスを設置。レストランには愛犬用のブッフェボードも用意する。屋外には、ドッグ専用プールを備えたドッグランを整備する。

アクティビティ棟には、予約制のプライベートサウナ2室やフィットネス、スキー・レンタサイクルの受付、ロッカールームなどを集約する。

予約受付は2026年11月9日正午から。宿泊者向けにラウンジでの軽食・ドリンクの提供、エリア内の温泉施設の利用、軽井沢駅や周辺施設への送迎などを用意し、ヴィラを拠点とするリゾート滞在を提供する。