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日本企業と企業人が最も重要視するのは「顧客満足」 -7つの組織行動力調査

ジェイティービーモチベーションズ(JTBモチベーションズ)は、10業界の企業勤務者を対象に「7つの組織行動力調査」を実施し、報告書をまとめた。これによると、企業員が会社にとって最も重要と考え、企業も最も熱心に取り組んでいたのが「顧客満足」であると判明。企業人が顧客満足を「会社にとって重要である」とした割合は62%と高く、企業の取り組みとしても46%と最多だった。職場での行動化について「ほとんどの人(70~80%)」も、44%と最高値だった。


プレスリリースより

一方、企業の取組では「企業理念」「目標達成」も44%で、顧客満足に次いで高い結果だった。しかし、職場の行動化では「企業理念の実現」は29%で低く、また、「目標達成」も実際の行動には繋がっていない現状も明らかになった。JTBモチベーションではこの2つの弱みについて、仕掛けやモチベーションを行動に繋げる施策が不足していることを指摘。行動化を促進するコンテストやインセンティブなどの仕組みや、積極的な承認をするために上司が「ほめる」スキルを身に着けること、自分化を行なうための意見交換の場の設定などの必要性を提言した。

このほか、企業経営者の間で課題認識の高いイノベーションの概念である「革新・創出」は、企業人が考える「会社にとって重要なこと」で最も低かった(33.5%)。これについては、企業の取組みも薄いとし、今後は組織として必要な革新や創出の内容を明らかにし、経営側と従業員側が双方とも意識して取り組む必要があるとした。

同調査は2013年11月下旬から12月上旬にかけて実施。医薬品や自動車メーカーなど全国10業界の企業の3年以上勤務者が対象で、事前調査は9万件、本調査は2060件。