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ANAと民泊エアビーが連携、共同サイトで京町屋など民泊施設を紹介、LCCピーチと「人から検索」のスタイル提案も

全日空(ANA)とピーチ・アビエーションは2017年11月6日、民泊仲介事業「Airbnb(エアビーアンドビー)」とパートナーシップを締結した。今後は3社の強みを活かしたマーケティング力を活用し、新しい旅行のスタイルを提案していく。

同日、AirbnbとANAは共同で特設サイト「ANA|Airbnb暮らすように旅しよう♪キャンペーン」を公開。京町家や国内リゾート、農業体験といった5つのテーマを設けて宿泊先を紹介している。このサイトを経由してAirbnbの宿泊予約をおこなったANAマイレージクラブ会員には、最大200マイルを提供。また、1人3000円分のAirbnbクーポンも配布する。

一方、Airbnbとピーチも共同キャンペーンページ「COTABI」を開設。「人から検索」する新しい旅のスタイルを提案するほか、ここでもAirbnbクーポン(1人3000円)を提供する。

今回の取り組みは、「暮らすように旅する」をテーマに新しい旅行のあり方を提案するAirbnb、「Tastes of Japan by ANA」など日本ならではの価値を発信するANA、「空飛ぶ電車」をコンセプトに気軽な旅の在り方を提案するピーチの3社が「共鳴」しあったもの。3社協働により、新規顧客獲得や国内旅行の需要喚起につなげていく考え。

提携発表の記者会見で、ANA副社長の志岐隆史氏は、同社が進める「one to one marketing」について触れ、「顧客それぞれが考える形の運賃を提供できないか模索しているところ。その方向性とAirbnbが提供する多様な宿泊スタイルはマッチする」とコメント。ピーチCEOの井上慎一氏は、「今回の提携によって新しい旅のスタイルのムーブメントが起きるのではないか。日本全体の旅行市場をイノベーションで元気にしていきたい」と期待感を表した。

また、Airbnb Japan代表取締役の田邉泰之氏は、同社サービスの日本人ユーザー数が2倍のペースで増加をしているほか、レジャーだけではなくビジネスミーティングなどでも利用が増えている現状を説明し、「ANAとピーチとともに新しい旅のスタイルを作っていきたい」と話した。

COTABIは、ピーチ、ANA、Airbnbによるパートナーシップ提携に合わせて発表されたANA|Airbnb暮らすように旅しよう♪キャンペーンAirbnb×Peach コラボレーションページ