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若い女性の国内旅行したい意欲が急伸、シニア層は「旅行に対する関心が薄れた」傾向が高く

JTBは、「コロナ禍の生活におけるインターネットやSNSからの“情報”に対する意識と旅行」に関する意識調査を実施した。インターネットやSNSなどからの情報取得や発信についての意識を調べ、コロナ禍を経た日常生活や旅行への影響をまとめたもの。調査期間は一都三県が緊急事態宣言中の2021年3月1日~4日。

コロナ禍における意識の変化と旅行実施状況、考え方の変化については、全体では上位から「対面や直接のコミュニケーションは大切だ(28.4%)」、「国内旅行したいという意識が高まった(26.7%)」、「買い物はネットショッピングなどで済ますことが増えた(22.9%)」という結果になった。

「国内旅行をしたいという意識が以前より高まった」では、男性よりも女性のほうが高く、特に20代と30代女性が突出した。「海外旅行をしたいという意識が以前より高まった」でも、20代女性が最も多くなった。一方で国内海外とも「旅行に対する関心が薄れた」が高いのはシニア層となった。

報道資料より2019年以降の旅行経験についての調査では、2019年は全体で58.6%、2020年は42.9%。2020年1~3月は、まだ行動制限がなかったため、27.5%が旅行をしていたが、11都府県で2度目の緊急事態宣言が発出された2021年1~2月の旅行者は10.7%にまで下がった。「2019年旅行をしたが、2020年以降は旅行していない人」は20.0%。

年代別では、男女29歳以下の若い年代でコロナ禍での旅行経験が多く、2019年まで旅行に出かけていた60代は、GoToトラベルキャンペーンが全国展開となった2020年10~12月に実施率が高くなった。

報道資料より

利用率の高い情報通信機器では、最も多かったのが「スマートフォン(86.8%)」。「ノートパソコン(55.6%)」とは31.2ポイントもの差となった。スマートフォンは、年代が上るほど利用率は下がりるが、他機器の年代差ほど大きくない。

SNSについては、最も利用されているのは「LINE(73.8%)」。2位の「YouTube(42.3%)」とは31.5ポイント差となった。「YouTube」は男性と若い年代、「Twitter(40.3%)」は男女29歳以下、「Instagram(36.9%)」は若い女性で、それぞれ利用率が高くなった。