
写真:ロイター通信
タイのピピ島では、白化現象を受けたサンゴ礁の回復のために、海洋公園内でのダイビングやシュノーケリングを禁止していたが、現在、10ヶ所での受け入れを再開している。国立公園局長のセンシリ・チョントン氏は、ザ・ネーション紙に対して、「サンゴは大幅に回復し、鮮やかな色彩を取り戻した」と明らかにした。
ピピ島は、2000年にレオナルド・ディカプリオ主演のハリウッド映画「ザ・ビーチ」が公開されると、世界的なブームを巻き起こし、ロケ地めぐりの旅先として大勢の観光客が訪れるようになった。その数は、1日6000人にも及んだ。
サンゴ礁に毎日何十隻もの船が錨を下ろしたため、サンゴ礁は大きなダメージを受け、サメは姿を消した。残ったのは山積みとなったゴミだった。
当局は現在、観光客とツアーオペレーターに対して、「海にゴミを捨てない」「サンゴに触れない」「サンゴ礁に錨を下ろさない」などの規則を遵守するよう呼びかけている。
再開されたダイビングスポットには、ピピ島で有名なバイキング洞窟付近や、チキン島としても知られるコ・カイ島の北側と東側なども含まれる。しかし、チキン島西側でのダイビングは依然として禁止されている。
※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。