宇宙事業をおこなうスタートアップ企業のispace社と、JAL、JALエンジニアリング、JALUXの4社は、「将来の月面における持続的な活動を支える輸送システムおよび基盤の構築」を目指し、協業に向けた基本合意書を締結した。4社体制で地球と月を結ぶ新たな経済圏「シスルナ経済圏」の構築に向けて、検討を加速させる。
JALは今後、ispaceが運用する月着陸ミッション機体や関連設備に対して航空分野で培った整備技術や航空管制、運航管理などの知見を活用し、将来の月面生活圏および輸送機の高頻度な離着陸を支えるシステム・基盤構築の共創を進めていく。
また、生活関連事業をおこなうJALUXが新たに加入したことで、JALグループの一般顧客向け宇宙関連サービスに関する新たな協業も検討するほか、ispaceの主力事業である月面輸送サービスにおいてペイロード(荷物)搭載枠の販売連携を検討していく。
この協業は、シスルナ経済圏における月面輸送・運航の社会実装基盤を築く重要な第一歩と位置付け、今後段階的に取り組みを進めていく予定。