ナビタイムジャパンは、訪日外国人観光客向けのナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の利用状況から、訪日外国人旅行者による飛行機を使った移動の傾向を分析、結果を発表した。
2024年11月から2025年10月までのアプリにおける利用実績を前年同月期と比較し、入国者数が増加した空港を市場別に分析。それによると、アジアでは静岡空港(前年比4.07倍)、欧米豪では那覇空港(同2.42倍)が1位となった。このほか、アジアでは米子、広島、仙台、小松、欧米豪では中部、福岡、関西、成田がトップ5に入った。
静岡空港には2025年12月現在、韓国と中国からの直行便が就航しており、韓国・ソウル便が2025年6月から1日2往復に増便したほか、2024年12月から香港との直行便が新規就航した。
静岡空港から入国した旅行者は、空港のある牧之原市のほか、静岡市、富士宮市、富士市など静岡県内の市町村や、山梨県の富士河口湖町での滞在が見られたという。
報道資料より欧米豪市場でトップとなった那覇空港には、欧米豪からの直行便が就航していないことから、他の空港を経由し、訪れる旅行者が増加していると考えられる。滞在したエリアは、那覇市や北谷町、本部町などだった。
報道資料より国内線利用のトップは羽田/新千歳線
また、訪日外国人旅行者の利用が多かった国内線のランキングも集計。それによると、トップは羽田/新千歳線で、ついで成田/新千歳線、羽田/伊丹線、関西/新千歳線、成田/関西線が続いた。
東京/新千歳線の月別の利用状況を見ると、羽田発着は2025年2月、成田発着は2024年12月に利用者が最も増加しており、ともに冬期の利用者が多いことがわかった。
往復でこの航路を利用した旅行者の飛行機利用日程について分析したところ、18.9%が旅程の初日または二日目に羽田・成田から新千歳へ移動し、最終日またはその前日に再び新千歳から羽田・成田へ戻る旅程で移動している。
羽田・成田発新千歳行きでは、羽田発の39.9%、成田発の43.6%が初日または二日目に移動。一方、新千歳発羽田・成田行きでは、羽田着の41.5%、成田着の44.9%が最終日またはその前日に移動していた。