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海外旅行コア層が半減、国内旅行のライト層は倍増、混雑や行列は避けたいは50%超えに ―JTB総研

JTB総合研究所は「ライフスタイルと旅行に関する調査2026」をまとめた。この調査は、人々の価値観やライフスタイルなどの変化を中長期的に捉え、旅への影響を考える目的でおこなわれたものだ。

そのうち、旅についての意識・価値観の調査で旅行頻度について聞いたところ、「海外旅行コア層(海外の観光旅行へ少なくとも2、3年に1回以上は行く)」の割合は8.2%で、10年前の調査に比べて半減した。

一方、「旅行ライト層(観光旅行はほとんどしないが、国内旅行ならきっかけがあれば行く)」の割合は2016年の10.1%から20.1%に倍増した。

海外旅行で実施してみたいことについては、「海外で話題になっている場所へ行きたい」や「海外で話題になっている物を買ったり食べたりしたい」が大きく減少した。

また、「話題になっている場所に行きたい」(コト志向)と「話題になっている物を買ったり食べたりしたい」(モノ志向)とを比べると、2026年には、国内でも海外でも「コト志向」が「モノ志向」を上回った。

旅に求めるもので最も割合が多かったのは「その土地のおいしいものを食べたい(56.5%)」。ついで、「普段の生活から離れ、リフレッシュしたい(50.0%)」「家族や友人との時間を楽しみたい(41.1%)」が続いた。

性年代別にみると、男性29歳以下は「ひとりだけの時間を楽しみたい(26.2%)」「流行・話題に触れたい(19.4%)」が全属性で最も高くなった。女性40代では、子育て中も多いと考えられることから「家族や友人との時間を楽しみたい(58.3%)」「子供たちを喜ばせたい・学ばせたい(35.0%)」も高い結果となった。

旅行中の行動や気持ち、考え方についても調査。「混雑や行列はできるだけ避けたい(51.2%)」「予想外の出来事は、できるだけ起こってほしくない(26.1%)」といった、不安回避・安心を重視したいわゆる“メンパ行動”(メンタルパフォーマンス、精神的な消耗を避ける行動)が上位となった。

また、「予定が変わっても、別の楽しみに置きかえられる(26.0%)」「未知の土地を歩くこと自体がワクワクする(24.9%)」「多少のトラブルも、旅の醍醐味だと感じる(22.7%)」など、旅行先での予期せぬ出来事やトラブル、未知を楽しむ行動も多い結果となった。

理想とする暮らし方は「経済的余裕」

このほか、理想の暮らし、人との距離感・居住地についての調査では、心地よいと感じる居場所は、上位から「ストレスがない(45.3%)」「自分だけの時間や空間が確保できる(26.4%)」「飾らない自分でいられる(24.5%)」となった。

理想とする暮らし方については、上位から「経済的な余裕がある(59.2%)」「時間に追われることなくゆったりと過ごす(53.3%)」「家族に囲まれている(37.5%)」が上位を占めた。

また、近所付き合いについて聞いたところ「近所付き合いは挨拶やちょっとした立ち話程度の交流があれば十分」が33.1%で最も高く、次いで「近所付き合いは面倒くさいと感じるが、トラブルを避けるためには必要だと思う(18.5%)」「地域の人とは、緊急時や困ったときだけ協力したい(17.1%)」となった。

理想の働き方では、「完全出社(32.2%)」「ハイブリッド(46.9%)」「フルリモート(月1、2回程度以下の出社)(20.9%)」となった。一方、実際の頻度と比較すると「完全出社(69.5%)」は理想との差37.3%となるなど、すべての項目で理想の半分以下となり、理想と現実に乖離があることがわかった。