トラベルボイストラベルボイス | 観光産業ニュース 読者数 No.1

日台の観光交流人口にギャップ、台湾観光代表団が来日、日本市場へのアピール強化

台湾観光庁・台湾観光協会は、旅行会社を対象とした「台湾観光セミナー商談会」を開催した。台湾から旅行会社、ホテル、地方自治体など33社・団体が参加。訪台市場のアップデートのほか、最新の観光トピックなどを共有した。

2025年の訪台日本人旅行者数は、前年比12.4%増の約148万人。訪台外国人旅行者数(約857万人)の対前年比伸び率9.1%を上回り、国際市場でのシェアも17.3%とトップを維持した。

一方で、2025年の訪日台湾人旅行者数は、訪台日本人数の約4.5倍に当たる約673万人で過去最多。改めて、交流人口では大きなギャップがあることが浮き彫りになった。

訪台日本人市場を詳しく見ると、リピーター率は49%とほぼ半数。男女別では、男性51%、女性49%とほぼ同等となっている。また、世代別で見ると、50代と60代がそれぞれ21%のシェアで最も多く、引き続きシニア層が市場を牽引している一方で、20代も19%と大きな割合を占めている。

このことから台湾観光庁では、20~39歳の女性と学生層をターゲットにしたプロモーションを展開。グルメと夜市、文化と史跡、自然景観をテーマに訴求を強めており、その成果として「台湾の『非日常感』と『ライフスタイル』が大きな共感を得ている」と評価した。

また、台湾観光庁は教育旅行市場についても説明した。2024年の日本の海外修学旅行先で台湾は全体シェアの17.9%でトップ。台湾への修学旅行の参加人数も前年比57%増の3万567人に伸びた。ただし、コロナ禍前(2019年)の5万3806人(334校)への回復にはまだ至っていない。

一般消費者向けの大型イベントも

また、台湾観光代表団は、2026年4月11日~12日に秋葉原で開催された一般消費者向けイベント「台遊館 2026」にも参加し、日本市場に台湾観光をアピールした。

商談会後に行われた「台湾観光の夕べ」で、台湾観光庁東京事務所所長の王紹旬氏は、秋葉原でのイベントには2日間で約5500人の来場があったことに触れ、「大変な時期だからこそ、旅が与えてくれる喜びが何よりも大切。『最愛台湾紀行キャンペーン』を通じて、まだ知られていない中部、南部、東部や離島の魅力、そして温かい人情を伝えていきたい」と意欲を示した。

台湾観光庁東京事務所所長の王氏

日本旅行業協会(JATA)理事長の蝦名邦晴氏は、日台交流人口のギャップについて触れ、「観光交流をさらに活性化させていくためには、日本の不安を解消して、訪台日本人をさらに増やしていくことが重要」と話すとともに、JATAと台湾観光庁が選定する「世界遺産級台湾30選」の訴求を強めていく考えを示した。

JATAの蝦名氏

台湾観光庁は、観光トピックとして、2025年10月1日から開始された台湾入境オンライン登録(TWAC)について改めて紹介した。申請に必要なパスポートの有効残存日は台湾滞在日数以上。出発の3日前から登録が可能で、16人までのグループ登録もできると説明した。

また、2025年12月に運用が開始された桃園国際空港第3ターミナル北コンコース、鉄道観光交流事業、「2026澎湖国際海上花火フェスティバル」など各種イベントを紹介したほか、「野柳夜石光(野柳ジオパークライトアップショーイベント)開幕前日の2026年6月27日には、台湾観光庁とJATAの共催で「野柳ライトアッププレミアナイト」特別イベントが開かれると説明。加えて、2027年の台湾ランタンフェスティバルは、2月20日~3月7日にかけて北西部の苗栗で開催されることも明らかにした。