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JTB、フィリピンに子会社設立、イン・アウト・MICEなどアジアのDMCの一角に

JTBは2015年3月にフィリピンに子会社を設立する予定を発表した。GDP成長率が高く、人口がASEAN諸国第2位のフィリピンは、若年人口と生産年齢人口が多く、持続的な成長が見込まれている。国策として統合型リゾート(IR)建設等によるMICE誘致などにも取り組んでおり、今後のインバウンド・アウトバウンドの需要拡大が望めるほか、日系企業の進出も多く、法人需要の増加も期待できると判断した。JTBでは2013年3月からフィリピンに社員を送り、事業展開の可能性を検討していたという。

まずは、日系企業をメインターゲットにMICEと出張手配を中心に取り扱いを開始。日本と連携した教育事業にも取り組みつつ、対象を日系以外の企業にも広げていく。その後、訪日需要の取り込みを図り、富裕層向け商品も積極的に販売。さらに、フィリピンへのインバウンも取組み、アジアパシフィック域内におけるJTBのDMCの一角としていく。このほか、日本発需要に対するランドオペレーター機能も提供する。

新会社の名称はJTB ASIA PACIFIC PHIL. CORP.(仮称)で、資本金は1億8000万フィリピンペソ(約4億7000万円)。シンガポールにあるJTBのアジア地区統括会社であるJTB PTE LTDの100%子会社とする。発足時の社員数は10名程度を予定している。