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2026年に注目の4つの旅行トレンド、スポーツ観戦の旅では「相撲」が人気、「ホテルホッピング」や「ロケ地めぐり」も、エクスペディアが調査

エクスペディア・グループは、2026年の旅行トレンド「Unpack ’26」を発表した。エクスペディアとホテルズドットコムを含むエクスペディア・グループ内のデータに加えて、日本を含む世界18地域の2万4000人の旅行者を対象とした調査結果に基づくもの。そのうえで、注目の4つのトレンドをまとめた。

まず、世界では歴史的な建物を活かしつつ、最新の設備を整えてリノベーション(改修)したホテルを選ぶ旅行者が増加。そのなかで、検索増加率が最も高かったのは、学校を改修した京都の「ザ・ホテル青龍 京都清水」だった。このほか、刑務所を改修した英国コーンウォールの「ボドミン・ジェイル・ホテル」、修道院を改修したフランス・アンジューの「フォントヴロー・L’エルミタージュ」の関心が高くなった。

また、世界の旅行者の半数以上(54%)が「ひとつの旅行先で複数のホテルに宿泊したい」と回答しており、「ホテルホッピング」が新たな旅行トレンドとして注目を集めているという。その理由として最も多かった回答は「さまざまなエリアを観光するため(50%)」。日本人の回答に限定すると、半数以上(56%)の人が「旅に変化とワクワク感を加えるため」と回答した。

報道資料よりまた、2026年もスポーツツーリズムが注目だと指摘している。世界の旅行者の57%が「旅行中にその地域ならではのスポーツを観戦したい」と回答。特にZ世代とミレニアル世代では、その傾向が強く、68%が日本の相撲やタイのムエタイなど、その地域のスポーツを間近で観戦したいと回答した。

報道資料よりこのほか、「ロケ地めぐり旅」も3年連続で注目のトレンドとして挙げられた。世界の旅行者の半数以上(53%)が「過去1年間でロケ地めぐり旅への関心が高まった」と回答。さらに、世界のZ世代・ミレニアル世代の81%が「映画やテレビ番組で見たロケ地をもとに旅行を計画している」と回答した。日本人の間でも「実際にロケ地巡り旅を予約したことがある」と回答した割合は半数近く(49%)に上り、世界で2番目に多い割合となった。