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大手旅行43社の総取扱額、国内旅行は2019年比86%まで回復、水際対策緩和もインバウンドは18% ―2022年10月(速報)

観光庁が発表した主要旅行業者43社・グループの2022年10月旅行取扱状況(速報)によると、総取扱額は前年同月比205.6%の2585億1746万円だった。コロナ前の2019年同月比では、海外旅行と外国人旅行の落ち込みが依然として大きく、57.4%と大きな改善は見られなかった。

取扱額の大半を占める国内旅行は、前年同月比178.8%、2019年同月比85.8%の2104億4764万円。海外旅行はパッケージツアーが徐々に再開されたことから、前年同月比631.0%の429億9027万円と大きく伸びたが、2019年同月比は24.5%。日本の旅行会社によるインバウンドは、10月11日から大幅に水際対策が緩和されたものの、前年同月比403.0%、2019年比17.5%の50億7955万円だった。

報道資料より国内旅行の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の取扱額は583億6501万円。前年同月比では230.4%だが、2019年同月比では51.7%と半減レベル。取扱人数も前年同月比約220.7%、2019年同月比67%の170万6296人だった。海外旅行の取扱額は前年同月の45万円から11億6953万円に大幅に増加。取扱人数は3069人だった。

主要各社・グループの10月の総取扱額を2019年同月比でみると、JTB7社が60.6%の960億9680万円、KNT-CTホールディングス4社が64.0%の296億2054万円、日本旅行が61.3%の265億493万円。海外旅行の比率が高いエイチ・アイ・エス(HIS)は依然として30.5%の118億1586万円にとどまっている。