徳島県、医師人材サービスのMRTと連携、「医療版ワーケーション」を開始、看護師や助産師も対象に拡大

報道発表資料より
徳島県は、医師人材サービスを展開するMRTと連携し、地域の医療人材不足解消を目的とした「徳島県医療版ワーケーション」を開始します。
MRTはこれまで広島県や和歌山県などで同施策を展開していますが、今回は医師に加え、看護師・助産師・保健師・准看護師までと対象を拡大しています。
徳島県は、医師数は全国1位の水準ながら、平均年齢は54.2歳と最も高く、若手医師数は全国最大の減少幅を示しています。特にへき地では医療アクセスの格差や診療科偏在が顕著で、医療従事者確保が喫緊の課題です。同県は医療従事者確保の施策として、奨学金制度や研修支援金制度、移住支援金、リクルート活動など様々な施策を展開しています。
対象医療機関は、県内の公立・公的医療機関で、県が事業を委託する事業者の求人サイトに掲載された各医療機関の求人に応募する形です。滞在スケジュールの一例(2泊3日)としては、初日に徳島へ到着後、移動・宿泊し、2日目に医療機関での日勤や当直などの勤務に従事後に宿泊し、3日目に観光を楽しんだ後に徳島を発つ流れ。
滞在にあたり、交通費や宿泊費の一部を支給。勤務に対する日当や手当は各医療機関から支給されます。
徳島には、阿波おどりや鳴門の渦潮、祖谷のかずら橋、剣山などの観光資源や食文化が豊富で、勤務と観光を組み合わせて地域の魅力を体感できます。また県南部の病院では「サーフホスピタル」構想を進め、サーフィンと医療を融合した地域ブランディングを展開。2025年11月にはサーフィン大会も開催予定です。
【概要】
- 名称:徳島県 医療版ワーケーション
- 対象者:徳島県外在住の医師・看護職員 ※県内在住者は対象外
- 対象医療機関:県内の公立・公的医療機関
- 支援内容(上限額/回)
- 交通費(居住地~徳島往復):6万円
- 宿泊費(駐車料含む):2万円/泊(移動日・勤務日のみ支給)
- 県内移動費(レンタカー等):1万円/日(勤務日数に応じて上限あり)※手配は委託事業者が行い、上限超過分は自己負担