海外のワーケーション事情

海外におけるワーケーション事情は今、どうなっているのでしょうか? 海外旅行が気軽に楽しめるようになるのはもう少し先になりそうですが、アフターコロナに向けて、世界の最新情報を紹介します。

Booking.comで長期滞在の宿泊プランを検討

アメリカの旅行業情報サイト、「TRAVEL WEEKLY」は2020年9月に、大手ホテル予約サイトのBooking.comが、最低滞在日数7日間、あるいは28日間といった長期滞在プランの導入を検討していると報じました。記事では、ワーケーションなどの利用により、Airbnbでの滞在日数が長期化していることを受けた取り組みと推測しています。

現時点ではBooking.com上に長期滞在に特化した特設ページは見られませんが、米国向け英語サイトに「Bye bye 9-to-5: Work from wherever you want(バイバイ9時5時、どこでも好きな場所で働こう)」
と題した記事を載せています。
この記事では自分の家とは別の場所で仕事をしたいと考えている人は世界全体で37%を占めており、40%が海外でワーケーションができるなら、目的地での検疫を積極的に受ける意向を見せているというデータも示しています。ワーケーションは新しい働き方として、世界的にも注目されていると言えそうです。

モルディブは検査やコロナ保険のバックアップも

コロナ禍でも、積極的に海外からの観光客を誘致しているのがモルディブです。観光客の受け入れを再開した2020年7月に行われたオンライン記者会見では保健大臣(日本の厚生労働省に相当)が参加し、観光客に対する新型コロナウイルスのPCR検査体制、医療面のバックアップの整備が強調されました。

  • トラベルボイス記事「モルディブ政府、観光客受け入れ再開でネット会見、新型コロナPCR検査と医療バックアップ体制を整備」
    https://www.travelvoice.jp/20200716-146658

その後、モルディブ政府は国内の保険会社と連携して、モルディブを訪れる観光客向けのコロナ保険も開発しています。保険料は1週間で25US$〜で、モルディブ滞在中に陽性になった場合にかかる諸経費をカバーするとしています。

モルディブではワーケーション利用者の誘致にも力を入れており、政府観光局のサイトではモルディブがワーケーションに向いている3つの理由や、ワーケーション宿泊プランを実施している宿泊施設を紹介しています。