旅先テレワークのチェックポイント1(滞在・仕事)

ワーケーションをするための滞在先や、仕事をするためのワーキングスペースなどはどのように選べばよいでしょうか?選び方のチェックポイントを紹介します。

部屋の中で仕事をするか、外でするか

ワーケーションでは、泊まっている部屋で仕事をしたい人もいれば、泊まっている場所と仕事の場は分けたいという人もいます。仕事をどこでするかによって、滞在先の選び方は異なってきます。
「ワーケーションの行き先の選び方」でも述べていますが、泊まっている部屋で仕事をする場合は、通信設備だけでなく、眺望や広さなど客室の快適性も重要です。日中ずっと滞在していても、快適に作業ができそうな環境かどうか、宿泊施設などのサイトでチェックする必要があります。

泊まっている部屋の外で仕事をしたい場合は客室にそれほどこだわる必要はありませんが、滞在先のそばにワーキングスペースがあるか、チェックする必要があります。
最近はホテルや旅館のパブリックスペースにワーキングスペースが設置されるケースも増えています。古民家や廃校を活用したり、開放的なテラスで仕事が行えたり、海や森など眺望の良さを売りにしたタイプなど、魅力あるワーキングスペースが各地に増えているので、ワーキングスペースを起点として滞在先を探すのも一つの方法です。
なおワーケーション先でオンライン会議を行う場合は声を出すため、当然、静かなオープンスペースではできません。ワーキングスペースにオンライン会議に対応する個室があるかどうかも要チェックです。ない場合は、オンライン会議のみ泊まっている部屋で行う形で対応しましょう。

増えているワーケーション宿泊プラン

最近は、ワーケーション利用者をターゲットにした宿泊プランを設定するホテルや旅館も増えています。
数日間の滞在型で朝食のみや素泊まり、近隣の飲食施設との連携を行っている例もあります。一人用もあれば、子供向けのアクティビティやサービスを組み込んだ家族連れプランなど、バリエーションも広がりつつあります。

こうした宿泊予約サイトで探すほか、行きたい地域名とワーケーションで検索をかけ、個別の宿泊施設サイトでワーケーション宿泊プランを探してみるのも、おすすめです。

ホテルや旅館以外の選択肢も

コロナ禍で民泊市場は一気に縮小しましたが、他人との接触を避けられる貸別荘、コテージ、古民家などの一棟貸しタイプはワーケーションの滞在先として注目されています。通信環境が整っていれば、ワーケーションの滞在先として魅力的と言えます。
株式会社百戦錬磨が運営する民泊予約サイト「STAYJAPAN(ステイジャパン)」では、一棟貸しタイプを中心に紹介するワーケーション向け施設の特設ページを作っています。

また、楽天トラベルでは「Enjoy Your Life!農泊」という特設ページを設置しており、その中でワーケーションとに向く滞在先を紹介しています。農山漁村に泊まり、地域資源を生かした食事や農家体験、地元の人との交流などが楽しめる農泊も、ワーケーションの滞在先として今後、注目される可能性が高いと言えます。

サブスク宿泊なら気軽に多拠点滞在も

サブスク宿泊とは、月々定額を払えば、全国各地のホテルや旅館などの宿泊施設に泊まり放題できるサービスです。いろいろな場所で暮らすように滞在できるので、ワーケーションで利用する人も多いサービスです。
代表的なサブスク宿泊サービスは以下の2つが挙げられます。「Hafh(ハフ)」は独立系の宿泊施設だけでなくプリンスホテルやハイアットなどの大手チェーンも参加するなど幅広い選択肢が特徴で、「ホステルライフ」はホステルに特化しています。こうしたサービスを活用するのも一つの方法です。

既存の宿泊施設だけでなく、一定の月額を払えば、全国の空き家や別荘などの民家に泊まり放題というサブスク宿泊サービスもあります。代表的なのが「ADDress(アドレス)」で、対象となる民家は、寝具や家具、調理用具や洗濯機など生活に必要なものが整い、光熱費は月額に含まれており、ワーケーションにも向いています。ただし、中には通信環境が整備されていない民家もあるので、事前にチェックが必要です。