ANA、スマホやIP電話の導入で4億円のコスト削減、新しい働き方を推進

ANAグループは2014年3月から、従来の固定電話やPBX(構内電話交換機)を一部変更し、スマートフォンやIP電話網を使用した音声基盤を導入した。2011年度から2016年度までの累計で1360億円のコスト削減を目指す中期経営戦略の一環として実施するもの。今回の新音声基盤システムの導入により、年間約4億円のコスト削減効果を見込んでいる。

これまでの音声通信は、PBXに接続された固定電話を利用し、社内では独自の内線網を整備していたが、PBXの維持管理費や回線利用費の通信コストが上昇し、国際電話の通信料抑制も課題となっていた。また、固定電話のため、利用は個人の座席周辺のみに限定されていた。しかし、新しい音声基盤では通話料やPBXの更新コストの抑制のほか、スマートフォンの活用により、事務所移転やレイアウト変更時のコスト低減が可能となる。

さらに、スマートフォンの利用で外出先での通話モビリティが向上し、場所にとらわれない新しい働き方を加速することも期待できるという。ANAグループではこれまでも、2013年4月にGoogle Apps for Businessを導入し、時間や場所、端末を問わずにメールや資料作成などのオフィス業務ができる環境を整備。間接部門の生産性向上と新しい働き方の推進に努めており、今後もIT技術の積極的な活用により、働き方の改革やコスト構造の改善に努めていく方針だ。

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