英国政府、日英パートナーシップ「MUSUBI イニシアチブ」発表、次世代リーダー育成で奨学金、文化交流など支援、民間資金募る

英国政府は、2025年5月、大阪・関西万博の英国ナショナルデーに日英関係を強化して英国企業の成長促進を図る「MUSUBI イニシアチブ」を発表した。官民連携で次世代のリーダーシップがある国際的人材を育成し、スポーツプログラム、奨学金制度、文化交流の新たな機会創出を目指す。

奨学金、スポーツ、文化交流、科学、イノベーション、両国の女性のビジネス参画機会に関する多様なプログラムを支援するために、民間資金を募る。両国は2023年5月に日英首脳が合意した広島アコードでも、観光、留学、文化、ワーキングホリデーを含む人的交流の再活性化に向けた協力で合意している。

英国のリサ・ナンディ英国文化・メディア・スポーツ大臣は「日英両国のビジネスにより多くの機会が創出されることをうれしく思う」などとコメント。日本側の岩屋毅外務大臣は「特に若い世代を中心に、強固な日英関係がさらに発展することを願っている」と述べた。

すでに、UCL（ユニバ―シティ・カレッジ・オブ・ロンドン）、リバプールFCインターナショナルアカデミー、SSEパシフィコ、サンリオ（ハローキティ）などの主要パートナーの支援が決まっている。たとえば、SSEパシフィコは洋上風力分野における人材育成に焦点を当て、日本の学生に対しスコットランドへの留学機会付きの新たな奨学金プログラムを始動する。