JCB、日本航空(JAL)、JTBの3社は、学生のアイデアをもとに共同で企画した新たなハワイ旅行商品を発表した。若年層の海外旅行を後押しする目的で実施した「ハワイアイデアコンテスト」の優勝作品を商品化。「ルックJTB MySTYLE ガクタビ」の商品として2026年9月25日から販売を開始した。
コンテストのテーマは「旅行先にハワイを選びたくなるアイデア」。計1173件の応募があり、優勝した「チームキャンパスマイル」の企画をもとにJTBが旅行商品として具体化した。
商品では、ダイヤモンドヘッドのハイキングとクリーンアップ活動を組み合わせるほか、会員制ヨットクラブを会場に、米国のプロムをイメージした学生同士の交流を促す卒業パーティーを開催。2027年3月にハワイで開催される「ASOBI EXPO HAWAII 2027」に出演予定のアイドルグループ「CANDY TUNE」がスペシャルゲストとして参加する予定だ。
※写真(上):3社合同のステージイベントの様子。CANDY TUNEのメンバーも登場
3社が学生のアイデアを旅行商品化
9月26日にツーリズムEXPO2026の会場で実施した3社合同のステージイベントで、審査委員長を務めたハワイ州観光局日本支局の高橋あやか氏は、「学生ならではの目線で、今ハワイに行く理由、何がきっかけでハワイに行くのかという熱い思いを聞けたことが印象的だった」と振り返った。
優勝した学生のアイデアは、JTBが旅行商品として具体化した。JCBとJALもそれぞれ、これまでハワイ旅行を支えてきた立場から、若い世代の海外旅行を後押しする考えを示した。
JCBブランドマーケティング部の渡邊えりか氏は、円安などで学生にとってハワイ旅行のハードルが高まるなか、「自然や文化、アロハの心、空気感など、ガイドブックやSNSだけでは分からない実際のハワイの良さを感じてもらいたい」と話した。
JAL旅客販売推進部の平井智梨氏は、「これからもさまざまな世代に、より多くハワイへ行ってもらいたいという思いから企画に参画した」と説明。若い世代が今回の旅行でハワイを訪れ、その魅力を発信することで、次の世代につながることへの期待を示した。
ツーリズムEXPO会場での発表の様子
旅で社会貢献、学生が重視したのは「つながり」
企画を考案したチームキャンパスマイルの石山蓮華さんが掲げたコンセプトは「旅で社会貢献」。現地での活動を旅行体験に組み込み、学生がハワイを訪れるきっかけをつくる発想だ。
特に重視したのが「つながる」という視点で、石山氏は「学生同士が仲間をつくり、さらに現地でも新しいつながりができることで、唯一無二の旅になる」と説明する。
商品化を担当したJTB USA日本支店ハワイ企画課の百谷真澄氏は、学生のアイデアを生かしながら、「安心して楽しんでもらえるパッケージツアーになるよう意識して企画した」と説明した。
今回の商品では、社会貢献という学生側の発想に加え、卒業旅行として思い出に残る体験づくりも重視した。会員制ヨットクラブで開催する卒業パーティーでは、ハワイアンビュッフェなどを楽しみながら、友人同士だけでなく参加者同士が交流できる場を設ける。百谷氏は、社会人になった後に卒業旅行を振り返り、「あの時、旅行に行ってよかった」と思えるような時間にし、「横のつながりを楽しんでもらいたい」と話した。
発表後の囲み取材では、学生向けの卒業旅行の商品価格についても話題となった。百谷氏は、単純に旅行代金の安さだけで選んでもらうのではなく、参加する意味を感じられるコンテンツを盛り込み、価値のある商品として選択してもらうことを意識しているという。
これについて石山さんも、「格安ももちろん重要だが、それ以上に、お金を払ったときに対価以上の価値があるかどうかを重視しているのではないか」と学生側の感覚を語る。人生で一度の卒業旅行だからこそ、日常の消費とは異なる経験にお金を使うという考え方を示した。
石山さんは、海外旅行の魅力についても「行った先でしか出会えない人や価値観、文化が大きい」と語った。また、「簡単にSNSを通じてコミュニケーションできる世の中だからこそ、意図しない出会いや、参加することで新しいつながりが得られることは、学生にとってもなかなかない経験」と説明した。
左から、JTB海外仕入れ商品戦略部の川原政彦氏、石山さん、JTB百谷氏



